保育士9人は復帰せず「一部は辞めるという話も」 小金井市の「なないろ保育園」一時休園めぐり市議会で説明
花井勝規 (2023年4月26日付 東京新聞朝刊)
小金井市の私立認可保育所「小金井なないろ保育園」(定員80人)で保育士13人のうち9人が出勤せず、一時休園するなど運営上のトラブルが続いている問題が、25日の小金井市議会 厚生文教委員会で取り上げられた。市側は「9人が復帰したという情報はない。一部は辞めるという話もあり、事態は流動的だ」と現状を説明した。
転園希望は申込期間を延長して対応
小金井なないろ保育園は19日に一時休園し、20日に再開したものの、保育士不足は解消されておらず、産休や育休中の保護者らに家庭内保育を要請し、受け入れ園児数を50人弱に縮小して運営している。
厚生文教委での小金井市側の報告によると、市は緊急措置として26日から3日間、なないろ保育園の園児を市立園5園で2人ずつ預かると決定。緊急預かりには保護者12人から申し込みがあり、抽選で10人が決まった後、キャンセルにより現在は8人となっている。
5月以降の緊急預かりについて、小金井市側は「今後の状況を見ながら判断したい」と説明している。市は他の保育園への転園希望にも応じており、申込期間を延長して対応する方針。市への相談や問い合わせは「かなりある」とした。
保育士らが出勤を拒む理由の一つに挙げている設備修繕の問題については、市が現地を確認したところ「園の設置基準を満たさない状況はない」という。
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