お笑いタレント チェリー吉武さん 公開プロポーズとマリッジブルー乗り越えて

(2019年1月6日付 東京新聞朝刊)

家族のこと話そう

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家族について語るチェリー吉武さん(五十嵐文人撮影)

4人きょうだいの末っ子…ご飯を炊くのが役目

 静岡県御殿場市で生まれ、中3のときに父の出身地である佐賀県に引っ越しました。兄2人と姉がいて、僕は4人きょうだいの末っ子。勉強は一番できなかったんですけど、かわいがられて育ちました。

 父は陸上自衛隊の自衛官。それもあって体を鍛えるように言われました。小学生のころから父や兄たちと毎朝、早く起きて乾布摩擦をしたり、2キロくらいランニングをしたり。礼儀や規則を守ることにも厳しくて、夕方5時の門限には絶対に遅れたらいけなかった。母がパートに出ていたこともあり、家族みんなの分のご飯を炊くのが僕の役目でした。正月には、母が作ったおせち料理をみんなで囲んで。仲良かったですね。

 学校では目立ちたがり屋でした。遠足のバスの中で替え歌を作って歌ったり、クラスの皆の前で踊ったり。周りの人が喜ぶとうれしかった。授業参観のときもクラスを盛り上げるようなことをしていて、友達のお母さんが母に「お笑い芸人にしたら」と勧めたことがありました。家族の前では恥ずかしくて、ひょうきんな面は見せていなかったので、僕のそういう面を初めて見た母は驚いたようです。

 でも、大人になって実際に芸人になると喜んでくれた。5年くらい前から、いろいろなギネス世界記録に挑戦していますが、公式認定証は額に入れて、父の自衛官のときの勲章と一緒に飾ってくれています。

収入が不安定で言い出せなかった結婚

 昨年11月末に、同じお笑いタレントの白鳥久美子さんと結婚し、新しい家庭ができたばかりです。テレビ番組で「公開プロポーズ」をしました。当日、僕はガッチガチに緊張して、感動させようとか何か演出する余裕はまったくなかった。でも、彼女の目を見ていたら気持ちが込み上げてきてウルっとしました。

 番組だけで終わらせるのは嫌だったので、婚姻届に僕の名前を書き入れて、その日のうちに渡しました。収入が不安定なこともあり、ずっと結婚を言い出せずにいたんですが、きちんと伝えられてよかった。両親も喜んでくれました。

 僕は体はでかいけど、実はナイーブ。マリッジブルーにもなりましたが、彼女はケロリとしていました。僕が何か緊張するようなことがあって、胃が痛くなったり落ち込んだりすると、いつも励まし、背中を押してくれます。

 今後は、できれば2人の子どもを授かることができたら、と思っています。夫婦漫才? イベントでやったことがありますが、やっぱり緊張しちゃって。今後も機会があればやってみたいですが、きっと彼女は僕が相手だと不安がるだろうなと思います。

ちぇりー・よしたけ

 1980年10月生まれ。ワハハ本舗所属。2005年「ラジークイーン」としてユニット活動開始。13年から個人で活動。「1分間でクルミを最も多くお尻でつぶす(115個)」など、昨年末時点で22のギネス世界記録を持つ。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2019年1月6日

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