タレント 藤本美貴さん 子どもに「くそばばあ」と言われても怒りません 夫が叱ってくれます
けんかしないためにあえてルールは…
お笑い芸人の夫(庄司智春さん)と中学1年の長男(12)、小学3年の長女(9)、年中の次女(4)と暮らしています。
夫婦共働きですが、家事はほとんど私がしています。夫に家事を頼みたいときはその都度伝えます。家族の最後にお風呂に入っている場合には「浴槽を洗って」とお願いします。ご飯を作ったり、洗濯物を干したりしてもらうときもあります。わが家は互いの役割や分担を決めず、手伝ってほしいときにお願いするスタイルです。ルールを決めると、守れないときにけんかが起きそうだと感じるからです。
宿泊を伴うロケーション撮影など、子育てのためにやりたい仕事ができないときもありますが、再び自分に仕事を頼みたいと思ってもらえるよう頑張っています。忙しくても前しか見ず、毎日、体力の限界まで家事や仕事などで動き回ります。死にそうになりながら夜にぐっすり寝て、朝元気に起きて生き返るような日々を過ごしています。
子育てに関しては、「あいさつは人に聞こえなければ意味がない」とぴしっとしつけるなど、弟子を育てるように接しています。子どものきょうだいげんかの仲裁には入らず、原因や解決策を自分たちで考えるよう促します。相手の気持ちを考えられるように育ってほしいからです。子どもに「くそばばあ」と言われたことがありますが、私は「すぐに見た目は変わらないでしょ」と返して怒りません。でもこういうとき、夫は「誰が作ったご飯食べてるんだよ」と叱ります。それぞれの姿勢で子どもに向き合っています。
目標設定で子どもの成功体験を大事に
子どもの成功体験は大事にしています。例えば、縄跳びなどをする際に少し頑張らないと達成できない目標を設定し、あきらめないことや、やればできることを教えます。習い事は基本的に子どもの意思を尊重します。真面目で何事にもストイックな夫は、子どもたちに「ママみたいにいつも明るく笑顔でいるように」と言います。明るいと人を楽しくさせ、引き寄せるからだそうです。
長男は優しい性格。長女は私に似て負けず嫌いで、次女もポジティブなタイプでそれぞれ違います。私は悩みを持たず、反骨心もあり「自分の幸せは自分でつくる」と思って生きてきました。母子家庭で育ち、歌手の安室奈美恵さんにあこがれて17歳でソロ歌手としてデビューしましたが、母やきょうだいが後押ししてくれたおかげで今の自分があると思っています。
家族は絶対的な味方。いつでも安心でき、子どもたちに頼られる存在になりたい。夫も自分のやりたいことを実現しているので、子どもたちにも将来、自分のやりたいことを見つけてほしいと思っています。
藤本美貴(ふじもと・みき)
1985年、北海道滝川市出身。2002年ソロ歌手デビュー。「第9回ベストマザー賞2016」芸能部門受賞。テレビでは「夫が寝たあとに」や「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」などに出演し、YouTubeチャンネル「ハロー!ミキティ」も好評。書籍「ミキティ語録-前しか見ない」(CCCメディアハウス)が発売中。
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