〈えほん〉「ねこが しんぱい」作・角田光代 絵・小池壮太

(2025年11月5日付 東京新聞朝刊)
写真

(長壁綾子撮影)

 私のおうちは、3人とねこの家族。まず、お父さんが会社へ行き、お母さんと私もうちを出る。ねこのたまこはお留守番。

 学校に着くまで、私はたまこのことを考える。たまこは寂しくないかしら? 部屋のたんすの扉を閉めてこなかったかも? コップを出しっぱなしかも…。

 お父さんもお母さんも、勤め先でたまこを心配する。でも、家族は知らないけれど、実はたまこは…。

 愛猫家で知られる直木賞作家の著者が初めて書き下ろした猫の絵本。想像力が膨らみ、子どもも大人も楽しめる。

 1760円。KADOKAWA=電話0570(002)301(ナビダイヤル)。

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