宮崎駿さんの逸話も…「世界名作劇場」の家と間取りの解説本が話題 赤毛のアン、母をたずねて三千里など17作を徹底分析

今年8月に刊行された「『世界名作劇場』の家と間取り」(エクスナレッジ)著・ちばかおり
放送開始50年 1級建築士も協力
「小さなころから間取り図が好きで『この部屋にはこれを置く』なんて妹たちと楽しんでいたのと、家族で日曜の夜、茶の間で名作劇場を楽しんでいたころの幸せな記憶が結び付いたんです」とちばさん。名作劇場が今年放送開始50年を迎えるのにあたり、昨年3月から本格的に取り組んだ。

「小さい頃から間取り好き」と語るちばかおりさん
制作した「日本アニメーション」(東京)から当時の設定画等を見せてもらい、映像と突き合わせて間取り図におこした。1級建築士など専門家にも協力を依頼。全26作のうち17作について間取りを分析、彩色した。家だけでなく、馬車や船もある。
ここまでやる?妥協しない仕事ぶり
海外渡航が珍しかったころの初期作品も、多くで事前に現地取材が行われ、モデルの建物が現存しているケースも。その後現地を訪れたちばさんから見ても、現地の建築様式が正確に反映され、ほとんど出てこない部屋まで設定画にきちんと描き入れられているなど、妥協しない当時のスタッフらの仕事ぶりが垣間見える。「見えないところにここまでやるんだ、という驚きはかなりありました」と振り返る。

「母をたずねて三千里」の主人公マルコのイタリアの家の間取り。設定画を参考にちばさんが作図した (エクスナレッジ提供) ©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.
例えば「母をたずねて三千里」(1976年)の場面設定などを担当したのは宮崎駿さん。建築を専門に学んだスタッフが設定画を見て「宮崎さんの絵はそのまま家が建つ」と驚いたとの逸話もあるそうだ。
トムソーヤーの「長年の謎」も解明
8月に出版。「長年謎だったトムの脱走ルート(1980年『トム・ソーヤーの冒険』)がわかってうれしい」などと好評だ。
「物語を知らなくても、世界の建築の雰囲気を味わってもらえたら。そして名作劇場や原作にあらためて触れてもらえたらうれしいですね」

「トムソーヤーの冒険」のポリーおばさんの家の2階間取り。トムの脱走ルートがわかる(エクスナレッジ提供) ©NIPPON ANIMATION CO.,LTD.
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