〈えほん〉「アンナの空」著・スティアン=ホーレ 訳・小柳隆之

長壁綾子 (2019年3月15日付 東京新聞朝刊)
写真

(長壁綾子撮影)

 ママを失ったアンナとパパ。最愛の人を思い続け、元気のないパパを励ましたいアンナは、世界をさかさまにひっくり返し、パパを旅に連れ出す。

 空は海に、海は空に。アンナたちは鳥と泳ぎ、魚と飛ぶ。すると、もう見えなくなってしまった人たちが住んでいる世界が現れた。

 大きな喪失感を埋めるアンナの心の強さとユーモア、痛みから希望に変わる2人の心の動きを、繊細かつファンタジックに描いている。生きていくことの美しさがあふれる。

 2160円。三元社=電話03(5803)4155。

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