多くの人の心を動かした「僕が髪を伸ばす理由」 小学3年生の本村くんが記者に気付かせてくれたこと

(2019年9月19日付 東京新聞朝刊)

 男子のヘアドネーション(髪の寄付)を夏休みの自由研究テーマに据えた東京都杉並区の小学生、本村尤人(ゆうと)くん(9つ)を「からかわれても平気。9歳の僕が髪を伸ばす理由 『ヘアドネーション』を知ってほしい」の記事で紹介しました。寄付するために髪を伸ばしていることを示すイラスト入りの缶バッジを広めたいと、東京新聞の「ニュースあなた発」に連絡をくれたのがきっかけです。

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ヘアドネーションのために髪を伸ばしていることを示す缶バッジ=東京都杉並区で

 掲載後、励ましや感嘆の声とともに、「男の子は理由がなくちゃ髪を伸ばしてはいけないの?」という意見が届き、記者自身が性別による固定観念にとらわれていたと気付きました。本村くんによると、中学に入ると校則で髪を伸ばせず断念する男子もいるそうです。

 缶バッジが欲しいという要望もありました。都内の女子中学生、田淵羽音(はおと)さん(14)が、男子が髪を伸ばすことの困難さを知り、インターネット上で費用を募って製作。数量限定で郵送にも応じています(送料は希望者負担)。まずは田淵さんあてにメール( Idohairdonation@gmail.com )をお送りください。

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バッジを手に「ヘアドネーションを知ってほしい」と訴える本村尤人くん=東京都杉並区で(隈崎稔樹撮影)

 新聞の影響力に期待してくれた本村くん、あなたの行動力が多くの人の心を動かしました。ありがとう! 「ニュースあなた発」では、皆さんからの情報や取材依頼を常時受け付けています。

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