〈えほん〉「たべる たべる たべること」作・くすのきしげのり 絵・小渕もも

(2020年4月24日付 東京新聞朝刊)
写真

(長壁綾子撮影)

 1人の女の子の成長とともにさまざまな食事の場面が描かれる。赤ちゃんの時のお食い初め。友だちとお弁当を分け合う運動会の昼食。一家だんらんの夕食。

 やがて女の子は、大人になり、仕事に就き、1人暮らしをする。家族から送られてくる食材に感謝し、友人たちにふるさとのことを語っていると、そこに思いがけない再会が…。

 食べることには、大切な意味がある。愛を伝え、亡き人をしのび、そして命をつなぐ。やさしい絵と繰り返される言葉でつづられる食育絵本。 

 1650円。おむすび舎=電話090(3144)9513。

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