浅草発カードゲームが誕生! 商店街のキャラクターがバトル 小学生も高齢者も一緒に遊べます
井上幸一 (2020年6月17日付 東京新聞朝刊)
浅草を拠点とする「解説エンターテイメント集団 ヨミトク会」(事務局・台東区西浅草)は、浅草オレンジ通り商店街のマスコット・オレンテくんのカードゲーム「オレンジング・ロード」を試作した。世代間の交流を目指した取り組み。今月から会のホームページでダウンロードできるよう公開しており、意見を募集し、改良を加えて完成させる。
台東区内のデイサービスや児童館に寄贈予定
1対1で対戦するゲームは、小学生ぐらいの子どもと、高齢者が一緒に遊べるようにと開発。完成後は、台東区内のデイサービス施設や児童館などに寄贈する予定という。
カードの裏には、オレンテくんや、商店街ゆかりのキャラクターを印刷。お互いに9枚の持ちカードを1枚ずつ出し合い、表に記された1〜3のレベルと、グー、チョキ、パーのじゃんけんで毎回の勝敗を決める。9つの数字で構成されるライン上で勝負し、並んで3つを獲得したプレーヤーがゲームの勝利者に。勝敗を決める基準などを変更する特殊カードを用いれば、ゲームをより複雑にできる。
ヨミトク会は、文化と歴史をエンターテインメントを通じて読み解く活動を展開。紙芝居、ボードゲーム、ミュージックビデオの制作や、オレンジ通りで開催される東京三大タワーまつりのステージ出演などをしてきた。
簡単だけど奥が深い 出方を読み合う面白さ
今回、オレンジ通りの名称には「フレッシュな」という思いが込められている点に着目。世代の交流で、いつまでも新鮮な人生を歩むサポートができるゲームを、との願いを込め、会がオレンテくんの画像使用の許可を商店街から得た。
ヨミトク会の太田匡英(まさひで)会長(44)は「簡単で誰でも楽しめるけど、奥が深い。終盤は相手の残りカードを推測し、出方を読み合う面白さがある」とゲームの特徴を説明。「将来的にはカードに商店街の店舗名を記したり、大会を開いたりして地域を盛り上げたい。ローカルなルールを加えてもらっても問題ない。浅草のゲームが全国に広まってくれれば」と期待を込める。
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