〈23区の新年度予算案から〉杉並区 区立の児童相談所開設へ1700万円

砂上麻子 (2022年2月2日付 東京新聞朝刊)
 〈2022年度予算案〉東京都杉並区は、区立児童相談所の2026年度開設に向けた施設の設計、人材育成の費用に1700万円を計上した。区役所に隣接する杉並子ども家庭支援センターの跡地に施設を取り壊した後、整備する。職員の専門性を高めるため、他自治体の児相への派遣研修を実施する。
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新年度予算を発表する田中区長=杉並区で

学校施設の区民利用に向けモデル事業も

 並行して、子育て相談ができる子ども家庭支援センターの整備も杉並区内の各地で進める。田中良区長は「子ども家庭支援から児童相談所の業務まで一貫して区で行い、児童虐待防止対策を強化していく」と述べた。

 学校施設を活用して、区民が気軽にスポーツが楽しめる場所を増やす。区立小中一貫校の高円寺学園の人工芝校庭や大小アリーナなどを区民が利用できるモデル事業などに、2920万円を盛り込んだ。教育活動以外の時間に利用できる時間枠を拡充するほか、予約がスムーズにできるようにウェブシステムを導入する。

 このほか、区内にある都立公園1カ所に区営のドッグランを設置するための設計と整備工事費などに2230万円を投じる。民間事業者に委託し、2023年度の開設を予定している。

表 杉並区予算案の目的別歳出

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年2月2日

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