マスクは「顔パンツ」 素顔を隠したい若者たち コロナ後はどうしますか?
日本にマスクが登場したのはいつ?
現在、街を歩く人のほとんどが着けているマスク。マスクのメーカーなどでつくる「日本衛生材料工業連合会」(東京)によると、明治以降にインフルエンザなど病気の予防に使われ始めた。戦後、学校給食の配膳係がガーゼのマスクを使うようになり、より身近に。1950(昭和25)年に一般向けのマスクを売り始めた「白鳩」(名古屋市)の社長横井隆直さん(47)は「創業者の祖父はマスクが保湿や保温にも良いと注目していた。寒い地域でよく売れたそうだ」と語る。
コロナ下では、着けた人がウイルスを吸い込むのと、感染者の飛沫が広がるのを防ぐという2つの役割で注目された。感染症に詳しい三重病院長の谷口清州さん(62)は「特に、飛沫を防いでウイルスの広がりを減らす効果が高い」と話す。
昨年はユニークなマスクも登場した。名古屋大教授の堀克敏さん(57)は、名大発ベンチャーなどと亀の甲羅のような形の「タートル」を開発した。マスクの下に着け、口元や鼻を隙間なく覆うため、ウイルスの吸い込みをほぼ防げるという。
10代女性「かわいい」から今後も
一方、長期のマスク生活は人の考え方にも影響を与えた。調査会社「日本インフォメーション」(東京)は今年2月、全国の16~69歳にコロナ収束後もマスクを着け続けるかを尋ねたところ、「いつも」「できるだけ」使用したいとの回答が54.5%に。その理由で10代女性に最多だったのは「かわいい、奇麗、かっこよく見える」だった。
また、マスクを外して顔を人前でさらすことに抵抗を感じる「顔パンツ」という言葉に共感するかを聞くと、気持ちが「分かる」「やや分かる」と答えた人は10、20代の半数以上。女性の方がその割合が高く、年齢が上がると減る傾向にあるが、60代女性の4割強は理解を示した。
「表情を読む力」低下するリスク
ただ、人間は言葉だけでなく表情や身ぶり手ぶりなども使ってコミュニケーションを取っており、マスクで顔の一部を隠し続ける影響を心配する声も上がる。
東京都医師会理事で小児科医の川上一恵さん(59)は「成長段階の子どもがマスクを着け続けると、子ども時代に学ぶべき相手の気持ちを読み取る力が落ちる可能性もある。感染対策を大切にしながら、屋外で過ごす時やしゃべらない場面では自然に外すなど、マスクのない生活も少しずつ考えてみては」と語る。
なるほど!
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ちょっと車から降りるたびにマスクしてたのかホントに面倒だったので。
表情が分かりにくいし、声も聞こえにくい。
共感できます。上半分だけだと可愛かったのに下半分がちょっと…という事態のことを想定してしまうからです。一度マスクを付けてみるとマスクの便利さ?に惹かれてもうマスクを外したくなくなりますね
共感です。
私も素顔ばれたくないという気持ちあるので一人の時はさすがに外しますが、人前では自分の中では、勇気が必要ですね(笑)
10代より