〈えほん〉「クジラがしんだら」作・江口絵理 絵・かわさきしゅんいち 監修・藤原義弘
長壁綾子 (2024年11月27日付 東京新聞朝刊)
深く暗い海の中。真っ暗闇がどこまでも続く。海の底まで潜っていくと、何カ月も食べ物にありつけていない生きものたちがじっと待っている。
その時、落ちてきたのは長い一生を終えた大きなマッコウクジラ。「クジラじゃないか!」。おいしそうな肉のにおいに気がついたユメザメががぶり。鋭い歯でクジラの体に穴があくのを待つコンゴウアナゴたち。
クジラの体に引き寄せられていく、さまざまな生きものたちがいて…。
命の終わりからはじまる、不思議な命のつながり。死んだクジラに集まる深海生物たちのドラマを描いた物語。
1980円。童心社=電話03(5976)4181。
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