わが子のスポーツを見守る親心、学校に行きたくないと言われたときの親心　8月のおすすめ記事3本

こんにちは。
東京新聞の子育てウェブメディア「東京すくすく」編集チームの今川綾音です。

この夏、中学3年生の息子が部活を引退しました。小学校では先生や友達との気持ちの行き違いから関係をこじらせてしまいがちだったので、はたして中学の部活を最後まで続けられるだろうかと入学当時は心配していました。

始まってみると、やはり勝敗にこだわってカッカしたり、練習中に先輩や外部コーチと衝突したり…。それでも同学年の仲間や理解ある顧問の先生に助けられ、受け入れてもらったおかげで、息子も少しずつ自分の良い面が出せるように。それを周囲が認めてくれたことで、だんだん自信がつき、頑張る楽しさも覚えて、最後まで走りきることができました。

部活の仲間が大好きで、いそいそと練習に向かう姿を毎朝うれしく見守っていました。最後の試合、仲間や保護者から大きな声援を受けてコートに立つ息子に、私も胸がいっぱいになりました。

そんな「スポーツをするわが子を見守る親心」をつづってくれたのが、4人の息子を育てる写真家の加瀬健太郎さん。同じ中学3年生の子を育てる社内の仲間たちからも大絶賛の写真エッセー、必読です。

◆心臓バクバク。落ち着け、親の俺。泣きそうだ〈加瀬健太郎　お父ちゃんやってます！〉

一方、小学5年生の息子は、試合に出られず悔しい思いをすることが増えています。同い年の息子さんを育てるフリーアナウンサーの清水健さんは「子育て日記」で複雑な思いを明かします。

野球が好きではじめた少年野球。でも、今、その好きな野球が苦手なことに変わりかけている気がする―

◆少年野球、うまくいかない息子を前に　正解がわからない〈清水健さんの子育て日記〉

最後の記事は今月、いちばん私の心に響いた1本です。

私の子どもも「学校に行きたくない」と打ち明けてきたことがありました。そのときの自分の対応を振り返り、この記事で書かれている「典型的な大人の受け止め方」をしていたんだ、一歩間違えばどうなっていたかわからない…と怖くなりました。

「夏休み明けに『学校に行きたくない』あるいは『死んでしまいたい（くらいつらい）』と子どもから打ち明けられると、大人は『問題が起きた』と考えがちです。

ですが子どもたちにとっては、今が問題の始まりではありません。ずっとずっと苦しくて、限界を迎えて、ようやく言えたのです。（中略）

大人と子どもとでは、見ている景色が相当に違っているということです」

当時の私は、このことに気づくことができませんでした。今、2学期を目前にした子どものそばにいる大人に、ぜひ届いてほしい内容です。

◆夏休みが終わるのが怖い　親に打ち明けて後悔〈ソーシャルワーカー鴻巣麻里香　10代の相談室〉

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