インフルエンサーも「初めての出産は不安」「ネット情報だけだと怖い」 確かな情報を「てらすまなぶプロジェクト」で届けます
山中裕子 (2025年10月3日付 東京新聞朝刊)

活発に意見を交わしたインフルエンサーのみなさん=東京新聞本社で
東京すくすくが3月にスタート
「インターネットだけだと怖いから、信頼できる人や機関の情報なのか確かめる」。SNSなどで影響力を持つ「インフルエンサー」のみなさんが語った言葉を意外に感じました。
東京すくすくでは8月、妊娠の経験を共有してもらおうと、インスタグラムなどに積極的に投稿している人による意見交換の場を設けました。冒頭の言葉は、「妊娠に関する情報はどこで得るか」という質問の回答です。「本や雑誌」「医師や信頼できる人からの情報」という声が多く、驚きました。
すくすくでは、社会課題に光をあて、困難を抱える人たちの思いを学び、行動を促すための「てらすまなぶプロジェクト」を3月にスタート。大人の学び直しにも活用できる「こどもとまなぶジェンダーのこと」特集に加え、9月26日からは「妊娠・出産」にフォーカスした記事を公開しています。この数年、政府の「こどもまんなか政策」が進み、行政によるサポートが進化しています。
社会で新しい命を守れるように
過渡期の今、すくすくでは、もう一度立ち止まり、これから妊娠に向き合おうとする人たちに役に立つ情報を届けたいと考えています。
会場では「(SNSは)信用できる情報かどうかわからない」「入り口はSNSでも、自分でも調べる」という意見が出て、新聞からネットへ飛び出したすくすくが、確かな情報源として頼りにしてもらえているか。襟を正す機会にもなりました。
「1人目のときは知らないことが多くて不安が大きかった。教えてくれる人がいたら安心できたのに」という声に共感が広がりました。すくすくがその安心を育む場となれるよう、社会全体で新しい命を守っていくための活動をつないでいきます。
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