「疲れた心に優しく染み込んだ」「救われた気持ち」 乳幼児の親に響いた、保育園の園長の言葉
今川綾音 (2023年7月21日付 東京新聞朝刊)
小さい子どもと一緒でも気兼ねなく参加できるトークショーと歌のイベント「子育てすくすくフェス」を6月4日、東京都内で開きました。コロナ禍前は何度も開き、好評を博していた親子向けのイベントですが、乳幼児親子を招いてのものはまさに3年半ぶり。来場者を120組に絞っての開催でした。
来場者からは、「子どもが歩き回ったり話したりしても大丈夫、という雰囲気がとても気楽でありがたかったです」「各所でスタッフの方が温かく声をかけてくださりうれしかったです」といった感想が届きました。
反響が大きかったのは、トークショーの登壇者の1人、しぜんの国保育園small villageの園長・齋藤美和さん(42)の発言でした。
「子育て中だからといって『すべて子どもが中心』にはなかなかできない。自分の好きなことを手放さず、今はできなくても、そっと握っておいて」
ある来場者は「疲れ切った私の心に優しく染み込んできて、今日参加できたことがすごく幸せだったなぁと感じました。齋藤さんの紡ぎ出す言葉が、今も心で響いています」とつづってくれました。
幼い子連れで外出するのはただでさえ気力がいるもの。そんな子育てのスタート時期に、ほっとできるひとときを過ごしてほしいと企画したイベントだったので、「生き返るような一日でした」「とても救われた気持ちで、心が元気になったすてきな時間となりました」という声をとてもうれしく受け止めています。と同時に、「ほっとできる時間」「心が元気になるようなこと」を、小さな子どもと過ごす大人がもっともっと感じられるような社会にしていきたいと思います。
齋藤美和さんが登壇した子育てトークの記事は、こちらから読めます。
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