3歳と11歳のありがた~いお言葉〈加瀬健太郎 お父ちゃんやってます!〉
秋が深まったころ、四男は公園に行くと目を細め「いいきしぇつだね」と大人のようなことを言う。妻なんかは、「ママ、にんじゃだよ」と言われて見たら「神社」だったそうで、「おうじさまがいた」と言われて見たら「お地蔵さま」だったらしい。四男の言葉がかわいさの旬を迎えている。ありがとう。
話は変わって、次男が「パパってさ、楽しい仕事ってどれぐらいあるの?」と聞いてきた。「パパは好きなことを仕事にしてるから、仕事は全部楽しいよ」と言ったものの、子どもにうそをついているような気がして「お金をもらうっていうのは、楽しいばっかりじゃないけどな」と急いで付け足した。
「じゃあどれぐらい?」としつこく聞くので、スケジュール帳を開いて、「うーん、半分、いや3分の1ぐらいかな」と正直に答えたら、「もっと自分の好きな写真撮って売ればいいんだよ」と真剣に言われた。いつも刺さるお言葉、ありがとう。
もうすぐクリスマス。すでに現実を知っている長男からのプレゼント希望リストは、カップラーメン1ダース、スルメ3袋、わさびのり(駄菓子)60個。クリスマスツリーの下に置きたくないラインアップ。
まだまだサンタさんを心待ちにしている三男。プレゼントは何がいいか悩んだ様子で、「うちに来るサンタさんて、いつも安いものしかくれないよね?」と聞くので、「そうやな、サンタさんは世界中の子どもにプレゼント配らなあかんから、高いものは、おばあちゃんに頼んだほうがいいかもな」とアドバイスした。お義母(かあ)さん、ありがとう。
加瀬健太郎(かせ・けんたろう)
写真家。1974年、大阪生まれ。東京の写真スタジオで勤務の後、ロンドンの専門学校で写真を学ぶ。現在は東京を拠点にフリーランスで活動。最新刊は「お父さん、まだだいじょうぶ?日記」(リトルモア)。このほか著書に「スンギ少年のダイエット日記」「お父さん、だいじょうぶ?日記」(同)「ぐうたらとけちとぷー」(偕成社)など。13歳、11歳、6歳、3歳の4兄弟の父。これまでの仕事や作品は公式サイトで紹介している。
なるほど!
グッときた
もやもや...
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素敵なクリスマスになりそうですね!よいお年をお迎えください。これからも記事を楽しみにしています