モデル・タレント 間瀬遥花さん 「自分で考えなさい」両親の教えで自主自立

佐橋大 (2022年8月7日付 東京新聞朝刊)
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間瀬遥花さん(インセント提供)

家族のこと話そう

祖母が児童劇団に勝手に応募して

 両親と3歳年下の妹の4人家族です。両親には、子どもの頃から、ああしなさいこうしなさいとか、勉強しなさいとか言われたことは1度もなくて、お金の管理も「自分で考えなさい」と。高校の頃も具体的な門限はなく、「普通に女の子の高校生が外にいていい時間は分かるでしょ」と言われていました。調子に乗って、夜9時、10時まで遊んでいたら怒られましたが。

 小学6年生から高校生まで児童劇団に入っていました。人前で表現をするきっかけを作ってくれたのは、実家と同じ名古屋市内に住む母方の祖母。新聞に載っていた劇団員募集の広告を見つけて勝手に応募してしまい、ある日学校から帰ったら母にオーディションに連れて行かれました。最初はやる気はなかったけど、そこで、人前で表現をし、楽しんでもらう面白さを知りました。劇団がなければ、今の自分はないと思います。

 その後、普通に大学生をしていたんですけど、ちょっと物足りないと思っていたころに、名古屋の事務所の方に、モデルをしないかと街で声を掛けていただきました。

 そのときは忙しくて断ったんですが、もう一度声を掛けていただき、畑は違いますが、やってみようと思い、大学3年に上がるタイミングで、事務所に入りました。事務所のパンフレットを持って帰って、「私はたぶん、ここに入ると思う」と伝えたら家族はびっくり。両親からは「大学だけはちゃんと出なさい」と言われました。大事なことほど、自分の中で決めてから家族に伝えます。迷っている段階でいろいろ言われるのが嫌なので。こういう子なんだなと半分あきらめていると思いますが、家族に心配をかけたなと思います。

東レキャンペーンガール、ZIP!…

 昨年6月に上京したのですが、それを伝えたのも、心の中で決めてからです。父は「名古屋にずっといてほしいと思っているんだけども、芸能関係の仕事だから、東京でやりたいというのは仕方がないよね」という反応。母も同じような感じでした。この時も心配されました。

 昨年末に東レのキャンペーンガールに選んでいただいたのですが、両親は喜んでいました。発表の記者会見に、呼んでいいと言っていただけたので両親が来たのですが、私が受け答えするのを、授業参観のように後ろでハラハラしながら見ていました。

 今は、朝の情報番組「ZIP!」にリポーターとして毎週、出させていただいています。父方の祖母は「ZIP!」の放送があるたびに、「今日も見たよ」と、ラインを送ってくれます。連絡はうれしいし、楽しみにしてくれているんだから頑張らなきゃと思いますね。

 家族は何をやっても喜んでくれて、私にとって一番の味方かなと思います。

間瀬遥花(ませ・はるか)

 1997年、名古屋市生まれ。愛知県立大外国語学部卒。2022年東レキャンペーンガール。日本テレビ系の朝の情報番組「ZIP!」には、中継リポーターとして毎週金曜日に出演。不定期放送のフジテレビ系スポーツエンターテインメント番組「World Baseball エンタテイメント たまッチ!」の9代目アシスタント。

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