熊谷児童相談所に一時保護所 子どもの人権に配慮 埼玉県内初の完全個室で「安心できる場所に」
浅野有紀 (2023年4月14日付 東京新聞朝刊)
増え続ける児童虐待に対応するため、埼玉県は老朽化した熊谷児童相談所の移転・整備に伴い、新しい児相に県北部では初めて一時保護所を併設した。プライバシーに配慮して居室は従来の大部屋ではなく個室とし、今月末から受け入れを始める。県内の保護所はほぼ満員が続いており、子どもたちの暮らす環境の改善が期待される。
埼玉県内はほぼ満員 環境改善に期待
一時保護所は、虐待や非行などで家庭から保護された子どもが、次の行き先が決まるまで一時的に暮らす場所。一時保護期間は原則2カ月で、埼玉県内では平均45日間。入所率は98.6%(2021年度)で、ほぼ満員という。
埼玉県には、さいたま市を除き7つの児童相談所があるが、保護所は4カ所のみ。熊谷児相の管轄区域は7市8町で、西は秩父市から東は加須市までと広いが、保護所はなかった。そのため、保護した子どもは上尾市の中央児相に移送するか、管内の児童養護施設などに委託していた。21年度は移送が63件、委託が141件。職員は中央児相にいる子どもと面接するため、往復2時間以上かけて通う必要があった。
浴室、人工芝のグラウンド、学習室も
新しい児相の移転先は旧児相の約100メートル先で、保護所の定員は30人。リビングや食堂などに木材を使うことで、家庭的なぬくもりのある空間を目指した。幼児以外は個室で就寝できる。保護所での子どもの人権擁護については多くの課題が指摘されており、厚生労働省は2018年のガイドラインで、子ども同士のいじめや暴力を防ぐためにも個室化を呼びかけている。埼玉県内で、完全個室の保護所が設置されたのは初めて。
このほか大浴場ではない浴室や人工芝のグラウンド、学習室もあり、教員OBによる学習指導が受けられる。子どもの状況によっては、通学できる体制も整えた。一時保護所の開設に伴い、熊谷児相は本年度から職員を1.6倍の96人に増やした。同児相の職員は「子どもファーストで、安心できる場所にしていきたい」と話している。
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里親に応募したが、ある政令指定都市の行政は、取る気はない。風邪一つひくな。寝るな。元の親に失礼だと。里親を人間として扱わないので増えない。環境を最近のこは、プライベート配慮と作りと、環境だけ作る方法に走っても、職員の価値観が、古いままなら、無駄でしかないと感じます。
子どもの気持ち、コロナ等との共存、親世代の経済力。全てを考えて、子どものために配慮をすべきではないのでしょうか。