【里親月間】堅苦しくならずに里親制度を知る「はぐくみまつり」 川崎市で10月15日開催
北條香子 (2023年10月13日付 東京新聞朝刊)
【里親月間】10月の里親月間に合わせ、里親制度について理解を深めてもらうイベント「はぐくみまつり」が15日、川崎市産業振興会館(幸区)で開かれる。主催者は「里親制度について堅苦しくなく知ってもらう機会になれば」と話している。
川崎の里親委託率は3割超 さらに推進
2016年に児童福祉法が改正され、国は虐待や経済的理由などで親と暮らせない子どもの養育について、里親などの家庭養育を優先する原則を定めている。川崎市も里親委託率の向上に取り組んでおり、今年3月末時点の委託率は30.1%。全国平均の23.5%は上回るが、一層の推進が必要としている。
イベントは多摩区の「かわさき里親支援センターさくら」と、高津区に川崎オフィスを置くNPO法人「キーアセット」が主催。両団体は市の委託を受け、制度を知ってもらう取り組みや、里親研修、子どもを受け入れた家庭のフォローなどを担う。これまで里親月間に講演会などを開いてきたが、こうしたイベントの開催は初めてという。
縁日コーナー、展示、映画の上映会も
輪投げやおもちゃの魚釣りができる縁日コーナーのほか、和紙でランタンを手作りしたり、プログラミングを体験したり親子で楽しめる内容。里親制度を紹介するパネル展示や資料の配布も行う。
さくらの統括責任者、溝部聡子さんは「地域に里親家庭があることを知ってもらえれば。自分たちにもできるかも、と考えてくれる人も出てくればうれしい」と期待する。
午前11時半~午後4時。参加無料。午後1時半からは、里親家庭を描いた映画「育ててくれて、ありがとう。」の上映会と里親当事者らによるトークショー(事前予約が必要)がある。問い合わせは、かわさき里親支援センターさくら=電話044(949)3108=で受け付けている。
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