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「虐待になるもっと手前で支えたい」子育て当事者の声を受け止める窓口があります

 「子どもにイライラしてしまう」「自分の子育ては、虐待なのではないか」。こんな思いを抱いたことはありませんか? 育児にまつわる悩みや不安を直接聞き取り、受け止めようとする動きを紹介します。

「1人でつらい」「自分の子育ては虐待では?」

 「子どもの虐待防止センター」(東京都世田谷区)は、虐待防止推進月間に合わせ、初めて日曜日の電話相談を受け付けることにしています。実施日は11日の日曜日です。

 同センターの電話相談は1991年、子どもとの関わりに悩む親たちを支えようと、子どもの虐待防止に携わる医師や保健師、弁護士などの専門職と市民によって開設されました。これまで受けた保護者からの相談は9万8600件に上ります。

子どもの虐待防止センターの案内チラシ

 同センターによると、母親からの相談が多く、近年は以下の①~④のような内容の相談が寄せられています。

①「子どもとどう関わればよいのか迷う」という子育ての悩み
②「家族の協力が得にくいため、1人で子育てを引き受けている」ことの負担感や不満
③「親から体罰などで厳しくしつけられて、それが当たり前だと思ってきたが、自分のしている子育てはひょっとして虐待なのではないか」という不安
④「虐待ではないか」と児童相談所などに通告され、職員の家庭訪問を受けたことへの戸惑いやショック

誰かに悩みを話すだけでも、ゆとりをもてる

 同センター理事の片倉昭子さんは「一番の目的は、相談者の気持ちを受け止めること」と言います。児童相談所などには警察や近隣住民から「虐待ではないか」という通告が寄せられますが、実際に通告されたケースのうち、子どもの命を守るために家庭から分離する判断をするのは全体の1割未満です。この電話相談は、家庭で子育てをする当事者である親たちに寄り添うことが目的です。

 片倉さんは「虐待をしてしまう、ということではなくても『子どもにどのように接していいか分からない、イライラしてしまう』という段階での子育て支援が大切だと考えています。誰かに悩みを話すことで、気持ちが整理できたり、少しゆとりをもって子どもに接することができるようになることがあります。子育てについて、抱えている思いや悩みを相談できる窓口があることを知ってほしい」と話しています。

11/11(日)は夜11時まで相談受け付け

 今年は「シングルママ、シングルパパ、ひとりでかかえこまないで!」をテーマに掲げ、従来の相談とあわせて、1人で子育てを担っている人や、とりわけ育児の負担が重いひとり親の方たちに相談してほしいと考えている同センター。通常の相談時間は平日の日中のため、仕事をしている人でも相談しやすいようにと、初めて日曜に、夜11時まで相談を受け付けます。

 相談は「子どもの虐待防止センター相談電話」=03(5300)2990=へ。11月11日(日)は、午前11時から午後11時まで。通常の相談時間は、平日午前10時~午後5時、土曜午前10時~午後3時。

11/14までLINEに相談窓口 まずは友だち登録を

 東京都も11月14日までの間、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使った窓口「東京 親と子の相談ほっとLINE」を試験的に全国で初めて開設しています。来年度からは本格導入を目指しています。

 都内の児童虐待の相談対応件数は4年前から急増し、昨年度は1万3700件と過去最多でした。しかし警察や近隣知人など周囲からの相談が多く、当事者やその家族からの声はなかなか届きません。子どもや子育て世代に浸透しているLINEに窓口を設けることで、「イライラして子どもをたたいてしまう」といった親の悩みや「ご飯を食べさせてもらえない」など子どものSOSを受け付け、虐待につながる可能性があれば、一緒に考え、支援につなげようというのが狙いです。LINE執行役員の江口清貴さんは「今まで窓口に来なかった人をどうすくい取るかが重要」と話しています。

 相談は、LINEアプリ上で「東京 親と子の相談ほっとLINE」を友だち登録して行います。受付時間は午前9時~午後9時(土日祝は午後5時まで)です。

 <友だち登録はこちらから(LINEアプリが起動します)>

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