不登校のきっかけ、最多は「先生との関係」 かつての「友達」から変わった背景は?
「先生との関係」が36%
調査は、学校以外の居場所作りに取り組む「多様な学びプロジェクト」(川崎市高津区)が昨年10月から12月末、全国の不登校当事者や経験者、保護者らを対象に、インターネット上で実施。約2800人から回答を得た。
学校に行きづらいと思い始めたきっかけを当事者に尋ねたところ、「先生との関係」が36%で最多。「勉強はわかるけど授業が合わない」(35%)「学校システムの問題」(28%)が続いた。
かつて不登校だった30~50代の人に対する同じ質問では、いじめなどの「友達との関係」が最多で、「多様な学びプロジェクト」の生駒知里代表理事は「近年、不登校のきっかけに変化が起きている可能性がある」と指摘する。
保護者への質問では、不登校に伴ってフリースクールなどを利用した結果、94.9%が「支出が増えた」と回答。休職や転職など働き方を調整した人も7割以上に上り、「世帯年収が減った」と答えた人も4割近くいた。
教師に余裕がない学校現場
「多様な学びプロジェクト」は11日、オンラインで「不登校当事者の実態とニーズを把握し、官民共創でつくる効果的な施策とは」と題したシンポジウムを開き、教育関係者らが調査結果について話し合った。
「先生との関係」が理由の1位だったことについて、小学校教諭の松下隼司さんは「教師になってから一度も45分の休憩を取ったことがない。残業や持ち帰り仕事もある」と明かし、余裕がない学校現場の実情を訴えた。
保護者の鈴村結さんは「経済的負担を公的に支援してくれれば、国や自治体が応援してくれていると感じられる」と行政の積極的な支援を求めた。
文科省が発表した2022年度「児童生徒の問題行動・不登校調査」では、不登校の児童生徒は29万9048人で、10年連続の増加で過去最多を更新した。
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知りたい
私は9歳の新小学4年生です。自分が不登校になった頃は、小学三年生の夏休みの頃、夏休み期間に慣れてしまったのか、夏休みが終わってから学校に行けなくなっていました。それから、もうすぐで一年、お母さんに、『算数ドリルと漢字ドリルを決まった期間の間にやっといて』と言われました。今では、学校に行くことを目標に、毎日頑張っています。
先生の立場は地に堕ちている。家庭では「先生の言うことなんて気にするな」とまでは言われていないかもしれないが、先生は馬鹿にされてるというか、少なくとも尊敬の対象ではない。勿論、ダメな先生も居るが、頑張っている先生も少なくない。しかし、学校で問題が起こると槍玉に挙げられるのはいつも先生の指導力不足なのだ。
不登校のきっかけは「先生」。その通りかもしれないが、うっかり「友達」と言ったら最後、今のご時世ではSNSでも昼夜を問わず虐められるからな。「先生が悪い」と言っておけば、先生はまず裁判起こしたりしないから「無難」な回答であることは確かだ。
先生の業務過多は最近になって多くの人が識るところとなった。「先生に余裕がない」それも原因かもしれないが、先生が軽んじられる存在に堕ちたことも相当大きいと思う。
元先生より
我が子が休み始めたのは6年生の春の怪我ですが、担任の先生が学校側から登校させるように促され、自宅に電話したり通って来られていました。
「時間が無い中…先生きついでしょう!?…」との会話の中で学校内の深いあれこれに気づきました!『頚椎捻挫なのに!』分かった事は、学校側の不登校者を登校させる方針!だったもよう~。
時は流れ現在は考え方も変化していますが、20年前は当たり前だったようです(体罰も)。我が子は自分の回復とともに塾だけ通い卒業しました。塾の成績はトップで行きたい中学もあったようですが、出席日数の件で国立中学は諦めました。
保護者側の考えや、その時の感情も覚えてはいますが、先生方は忙しい!忙しすぎる!
我が子や我が子の友人からの話では、5年生時の先生が原因かも(子どもが別の事で笑っていても自分の事と勘違いし怒りだす担任、それでメンタルをやられ数日休む子どももいたようです)(我が家は教育委員会にも知り合いが多く、どこにも相談しないと決めました)~とも…。
それも先生方の業務量で?と考える現役保育士です。現在は、ずいぶん改善されてきてはいるように見えますが、教諭や保育士などの教育者に少しずつでも余裕が出るように祈っています!その事が皆んなの笑顔や幸せに繋がりますように!