横浜市立の小中3校でプール水流出 文科省の通知受け、水道代165万円は個人に賠償請求せず

神谷円香 (2024年8月3日付 東京新聞朝刊)
 横浜市は2日、5~7月に市立小中学校3校で教諭が誤ってプールの水を流出させる事案が起きたと発表した。流出で発生した水道代は3校合わせて推計165万円だが、文部科学省が先月、学校プールの管理で教諭の負担を軽減するよう通知を出しており、市は教諭らへの損害賠償請求は行わないと決めた。
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横浜市役所

業者や住民から通報で気付く

 市によると、1件目は茅ケ崎東小(都筑区)で、5月31日夕方、週明けのプール清掃に備えて屋上プールの揚水ポンプを試運転した教諭が、止めるのを忘れて退勤。土、日曜を挟み6月3日朝に清掃業者が流出に気づいた。清掃準備のため排水口は開いたままで、満水になると自動で止水する装置が機能しなかった。

 2件目は港南台第一小(港南区)で6月5日、漏水点検のため給水した教諭が1時間後に止水したと管理職に報告していたが、実際は給水栓が開いていた。翌朝、水が流れ出ていると地域住民から通報があった。3件目は寛政中(鶴見区)で7月27日、水面の浮遊物を除くために給水した教諭が止水を忘れ、29日昼前まで給排水が続いていた。

複数確認が基本も1人で作業

 市では昨年8月に同様の流出事案が起きたのを受け、全校が昨年度中に「プール給水・止水マニュアル」を作成。複数人で確認することを基本としていたが、1、2件目は授業で使う前、3件目は土曜だったこともあり、いずれも1人で作業していた。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2024年8月3日

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  • 元水泳部員 says:

    横浜では不適切人事と人手不足が原因になっているようだが、その後の対応は同じ神奈川県内の川崎市とは大分異なるようだ。

    自治体毎に対応が異なること自体が悪い訳では無いが、対応を誤った教職員の懲戒処分において大きな開きがあるのは如何なものか。文科省や県の教育委員会が統一的な基準を提示する訳にはいかないのだろうか?

    元水泳部員

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