ママパパ議連役員の4人が感じた「永田町の常識」への疑問 もっと女性の声が必要だ!
小林由比 (2019年1月5日付 東京新聞朝刊に一部加筆)
子ども・子育て政策の充実を目指す衆参の国会議員が昨年結成した「超党派ママパパ議員連盟」の役員を務める4人の女性議員が昨年12月、「ママパパ議連が必要なワケ」をテーマに語り合った。東京新聞が運営する子育てサイト「東京すくすく」でスタートする議連メンバーによるリレーコラム「本音で話しちゃう!」のキックオフ企画。4人は子育て経験者として疑問を感じた「永田町の常識」や、育児中の女性議員を増やす必要性などについて率直に意見を交わした。
昨年3月に結成、9政党から78人が参加
座談会の出席者は議連会長の野田聖子前総務相(自民)、副会長の高木美智代衆院議員(公明)と蓮舫参院議員(立憲民主)、幹事長の橋本聖子参院議員(自民)の4人。
議連は昨年3月に結成され、現在、9つの政党から78人が参加する。子育て経験の有無などは問わないが、女性議員の比率が依然低く、政治と子育ての両立が難しい中、当事者としての問題意識を持つ女性議員が多く集まっている。
若手が「おかしいこと、どうにかしたい」
議連立ち上げの経緯について、野田さんは「今まさに幼い子どもを育てている各党の女性議員から『おかしいことがたくさんある。どうにかしたい』と相談された」と明かした。
橋本さんは、2000年に自身が初めての子を出産した際、議員の妊娠や出産が想定されていない現実に直面したエピソードを披露。議員の仕事と子育てを両立するため、国会に保育所をつくる機運を高めようと周囲に働き掛けた経験などを振り返った。
政策とニーズのズレ…女性議員もっと必要
昨年、医療費の妊婦加算が、当事者などからの批判を受けて凍結されるなど、政府が進める子ども、子育て関連の政策と国民のニーズにズレが見られることも話題に。蓮舫さんは「子育て世代であり、母である女性にもっと国会で活躍してもらうことが必要。ママパパ議連のように超党派の議員のまとまった意見を大きな声にすることで、ズレを少なくできるのでは」と提起した。
高齢者と比べ、政治への関心が低いとされる子育て世代。高木さんは「仕事と子育てで、毎日いっぱいいっぱいのお父さん、お母さんは多いが、SNS(会員制交流サイト)なども使って声を届けてほしい」と呼びかけた。
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・座談会のレポートはこちら
・「ママパパ議連」のメンバーによるリレーコラム「本音で話しちゃう!」はこちら
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