〈えほん〉「かみなりせんにょといなづませんにょ」文・ハン・ガン 絵・チン・テラム 訳・さいとうまりこ

(2025年10月8日付 東京新聞朝刊)
写真 絵本「かみなりせんにょといなづませんに絵本

(長壁綾子撮影)

 目に見えない、高い高いお空の国。きれいな羽衣の仙女たちが雲をつくる。

 退屈で逃げ出した2人のおちび仙女はおばあちゃん仙女にしかられる。「広い世の中を見ておいで。でもその前に仕事があるよ」

 頑張った2人が出発の日にもらった箱には、銀色の小さな手裏剣と空色の小さな太鼓・ばち。おばあちゃん仙女は「使う時が来るよ」とにっこり笑うが…。

 韓国初のノーベル賞作家が子どものために書いた物語。子どもも大人も苦手なあの現象も、2人の仕業と思えば、少しほほ笑ましくなるかも。

 2200円。小峰書店=電話03(3357)3521。

0

なるほど!

0

グッときた

0

もやもや...

0

もっと
知りたい

あなたへのおすすめ

PageTopへ