女性が一斉に家事育児を休んだら、社会は回りますか? 日本版「女性の休日」を平日の3月6日に決行しよう!

加藤祥子 (2026年2月23日付 東京新聞朝刊)

ドキュメンタリー映画に触発され

 女性が一斉に家事や仕事を休んだら、社会は回りますか-。北欧のアイスランドで50年前、9割の女性が家事や仕事を1日休んだことを機に、同国の男女格差は世界で最も小さくなった。その運動を描いたドキュメンタリー映画「女性の休日」が昨秋、日本で公開され、有志らが国内でも3月6日に決行しようと呼びかける。映画に触発された人たちが歯がゆい思いを語り合う会も各地で開かれている。

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映画を見た後に開かれた「もやもやを語る会」。この日は女性ばかりだったが、男性が参加することも=名古屋市千種区で

一人で抱え込んでいる人を、この輪に

 「個人宅で開かれる町内の寄り合いでは、女性は夜寝ずに、男性の飲食の世話をする」。岐阜県中濃地方の女性(48)が、職場の同僚から聞いた話だ。1月半ば、映画「女性の休日」を見た後に名古屋市内であった「もやもやを語る会」で打ち明けた。女性は、理不尽なことを受け入れ声にできない同僚を思い、悔しさを訴えた。

 会は、有志でつくる「『女性の休日』名古屋実行委員会」がこれまでに5回開催。進行を務めた名古屋市のジャーナリスト山本恵子さん(57)は「まずは置かれている状況を言語化し、おかしさに気付いてもらうことから」と話す。

 実行委は「『母だから』『女性だから』やらなきゃいけない」と思い込んでいる家事や育児を一日休むことを呼びかける。賛同した人に、SNSで体験を投稿してもらう。担当する自営業の中川桂太さん(40)=名古屋市=は「一人で抱え込んでいる人を、この輪につなげたい」と話す。

男性も思い込みから解放されてほしい

 一方、「男性も(性別による思い込みから)解放されてほしい」との思いで実行委に参加するのは、名古屋市千種区で女性と子どもが学び遊べる場「willMe(ウィルミー)」を運営する杉千郷さん(49)。元夫から結婚する際に「良妻賢母になってほしい」と言われたり、生活費に使った金額を報告させられたりして、重圧を感じていた。離婚して10年がたち「元夫も社会の中でいろいろ背負わされてつらかったのかも」と思えるようになった。

 実行委は3月6日午前11時半から、ウィルミーでワークショップを開く。「どんな世の中にしたいか」がテーマで、杉さんは「30年後に『みんなで未来について語ったね。いい社会になったね』と笑っていたい」と願う。

ジェンダーギャップ指数 日本は118位

 3月6日に日本版「女性の休日」の実現を目指すのは、女性ジャーナリストらでつくる「『女性の休日』プロジェクト実行委員会」。8日の国際女性デーが日曜のため、平日に休めるよう6日に設定した。同日の前後に各地で賛同した団体による催しがある。プロジェクトのウェブサイトで確認できる。

 プロジェクトに関わる一般社団法人「あすには」(東京)は6日に東京で経営者らが対象の催しを開く。働き方などがテーマで、代表の井田奈穂さん(50)は「休める人は休んでほしいが、企業側の意識を変える必要もある」と話す。

 男女格差を示す2025年のジェンダーギャップ指数で日本は148カ国中118位。経済協力開発機構(OECD)による24年の調査では、家事や育児などの無償労働に費やす時間は日本の場合、1日当たり女性は208分、男性は47分だった。

映画「女性の休日」

1975年にアイスランドの女性たちが一斉に家事や仕事などを休んだ日が題材。日本では昨年10月に公開され全国50館以上で上映される。

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  • みま says:

    夫が田舎の長男出身で義母の古い考え方で育てられてるので、このご時世に時代錯誤の考え方をしている。

    家事や家の事、子供の事は全部母親まかせ。義母は3歳児神話を信じてるので、子が3歳過ぎてからしか働かせてもらえず、法事とあらばあらゆる事は全部女性陣がやり、男性陣は全く何もやらなくていい。

    食事の準備や後片付け、お酌などとにかく女性だけがやり、やって当たり前。男性は食べて飲んで喋って横になって何にもしない。そういう風習。自分達の面倒はみて当たり前。我慢ばかりしてきたけど本当に逃げ出したい思いに駆られる。

    みま 女性 40代

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