柏市が独自に児相設置 全ての子どもや若者が気軽に来られる場に 2027年2月に業務開始へ

エントランスホール内装イメージ(柏市提供)
野田市の心愛さん虐待死で対応が問題視
児相設置市として政令指定を受け、2027年2月に児相の業務を開始する予定。そのほかの施設は2027年4月に開所する見込み。施設は、昨年に閉館した青少年センター(柏市十余二(とよふた))跡地で建設が進む。
児相は18歳未満の子どもに関する相談や虐待対応、一時保護などを担う専門の行政機関。都道府県や政令指定都市が設置する。2016年6月の児童福祉法改正では、中核市の児相設置促進が明記された。
2019年、野田市で小学4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が親の虐待を受けて亡くなる事件が発生。虐待を訴えた心愛さんのアンケートをコピーして親に渡した小学校とともに、一時保護を解除するなどした児相の対応が問題視された。

建設が進む柏市の「(仮称)こども・若者相談センター」=同市で
150人体制 「ケアリーバー」支援も
千葉県柏児相が所管する柏市など5市の人口は計140万人と規模が大きく、市は独自に児相の設置を準備してきた。
児相には一時保護所をはじめ、面談や心理的検査をするスペースを設ける。一般エリアには、未就学児や親同士が交流できる「はぐはぐひろば」、中学・高校生世代の居場所、カフェなどを整備する。児童養護施設や里親家庭などの「社会的養護」を離れ、困難に直面している若者、いわゆる「ケアリーバー」の支援にも力を入れ、相談に乗り、居場所をつくる。
社会福祉士や児童心理司、保育士などの専門職を含む職員150人ほどの体制でスタートする。
開放的なデザイン、プライバシー保護
建設中の施設は鉄筋コンクリート3階建てで延べ床面積約7120平方メートル。ユニバーサルデザインや省エネに配慮する。開放的なデザインを取り入れながら、プライバシーが保護できる動線を確保する。建設費は約54億2000万円。
柏市こども相談センターの松下尚樹統括リーダーは「市民にとって身近で、誰もが気軽に来られる施設にしていきたい。日ごろから、家庭との間で何でも相談できる関係が築ければ、児童虐待など問題が重篤化する前に支援につなげることができる」と話している。
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