四男が幼稚園の先生にプロポーズ「けっこんしよ」〈加瀬健太郎 お父ちゃんやってます〉

(2026年5月1日付 東京新聞朝刊)

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 加瀬健太郎 お父ちゃんやってます!

   この春から、

 長男は高校1年生。

 次男が中学2年生。

 三男が小学3年生。

 四男が幼稚園の年長さん。

 高中小幼とそろった。たまたま時計を見ると、12時34分だったような気分、でもないか。

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 先日、三男と散歩していると、近所に「犬の整体」と書かれた見慣れない看板を発見。

 「せいたいって何?」と三男。

 「マッサージみたいなもんかな」と答えると、

 「えっ! 犬がマッサージするの?」と目を見開いた。

 「いや、しない。犬をマッサージするの」

 「えっ! 犬はマッサージしてほしいの?」

 店の前で大きい声で言わないでほしい。

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 もうすぐ、四男の大好きなN先生が幼稚園を離れられる。それを知った四男は、「けっこんしよ」と先生に言ったらしい。

 「じぶんでちゃんといえたよ。それで、せんせい『いいよ』って」

 なんとプロポーズは成功していた。

 「ぼくが18さいで、せんせいは38さいなんだって」

 「年が離れててもいいの?」と聞くと、

 「ママだって、まだおばあちゃんじゃないもん」と笑った。それから、コピー用紙をちぎってこよりにし、円形にして、そこにアクリルビーズを付けて指輪を作った。

 なかなかのいい出来。その集中力たるや、四男の真剣さを感じた。今までうちにいなかった恋に積極的なタイプか。先生に手紙も書いた。四男には悪いけど、ここに全文掲載します。先に謝ります。ごめんなさい。大きくなって、掲載した父をどうか恨まないでください。

 手紙文。「きょうたからのせつめいです。ぜったい18さいになるとき、ぜったいけっこんするのわすれないでください。うちにきたら、かしわもちなんこでもあげます」

加瀬健太郎(かせ・けんたろう)

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 写真家。1974年、大阪生まれ。東京の写真スタジオで勤務の後、ロンドンの専門学校で写真を学ぶ。現在は東京を拠点にフリーランスで活動。最新刊は「お父さん、まだだいじょうぶ?日記」(リトルモア)。このほか著書に「スンギ少年のダイエット日記」「お父さん、だいじょうぶ?日記」(同)「ぐうたらとけちとぷー」(偕成社)など。15歳、13歳、8歳、5歳の4兄弟の父。これまでの仕事や作品は公式サイトで紹介している。

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