10代女子が夢中「TikTok」人気の理由と危険性 カリスマ小6・野々山ひなたさんの対策は?
フォロワー250万人…投稿前チェック、撮影場所への配慮
愛知県内に住むタレントの小学6年生の野々山ひなたさん(12)は、日本で最も有名なTikTokerの1人です。フォロワーは、なんと250万人。愛らしい投げキッスから本気の変顔まで、目まぐるしく変わる表情やダンスが人気です。
TikTokを始めたのは、タレント事務所に入って間もない小5の夏ごろ。投稿動画を見て「楽しそう。やってみようかな」と思ったそうです。「簡単な踊りもあって、初めての人でも楽しんでできる」とにっこり。好きな曲を選び、歌に合わせて口パクしたり、自分流に踊ったりする姿を撮り、投稿するうち、フォロワーが激増しました。今では国内外のファンからコメントが届き、踊りも服装も注目され「ひなたちゃんみたいになりたい」と憧れる女子も多いです。
ひなたさんの場合、撮った動画は両親や事務所の人がチェックしてから投稿します。「周りの人を写して迷惑をかけないように、自分の暮らす場所とかが分からないように、撮影場所には気を付けています」と語ってくれました。
中国IT企業が開発、日本の月間総再生数は130億回以上
TikTokは、中国のIT企業「ByteDance」が開発。150カ国以上で使われています。日本では2017年夏に提供され、タレントの渡辺直美さんや音楽ユニットPerfumeといった有名人も利用。昨年7月の月間の国内総再生回数は、130億回以上になったそうです。
動画を見ると、小中高生の女子の投稿が多い印象。名古屋市内の小学5年の児童は「いいねの評価やコメントがうれしい」「自分の興味のあるおすすめ動画が次々出てきて飽きない」「ゲームのすご技が見られる」と教えてくれました。
手軽に味わえるタレント気分 承認欲求が満たされる
ITジャーナリストの高橋暁子さんは「フォロワーがゼロでも一定の確率で多くの人の目に届くおすすめ機能があるので多くの人に見てもらえ、フォロワーが増え、いいねもつく。自撮り文化が根付く中、タレント気分を手軽に味わえ、見てもらいたいという承認欲求が簡単に満たされる」と解説します。
ただ、「短くてノリの良い動画が次々流れるので、何時間も見てしまう中毒性がある」と指摘。「オフ会しませんか」「LINEの交換をしよう」などのコメントも見かけるそうです。
悪用されネットに永久保存される恐れ…子どもだけでは危険
ByteDance社は、不適切な動画やユーザーの通報機能を付け、安全な利用法を公開するなど対策もしていますが、「私は子どもが知らないうちに投稿していたけど大丈夫か、といった親からの相談も受けていて、悪意ある大人に利用される可能性がある」と高橋さん。第三者がTikTokの動画をまとめてYouTubeなどのサイトに投稿し、さらに不特定多数の人が見る場合もあります。
高橋さんは助言します。「見て楽しむのは良いけれど、顔を出すのは危険だし、個人情報が分からないようにすることは大事。投稿する前に動画がインターネット上に永久に残っていいか考えてみて。大人も、子どもが勝手に投稿しないよう気を付けて、危険性も教えてあげてほしい」
なるほど!
グッときた
もやもや...
もっと
知りたい