〈坂本美雨さんの子育て日記〉40・「ママみたいに上手じゃないから…」自分を卑下するのも成長の過程
親子で巣ごもり2カ月 めまぐるしい心の変化
「どっちもどっち、どっちもうんち!」と叫んでゲラゲラ笑っている4歳児と1日中過ごす濃密な暮らしも2カ月が過ぎた。リモートで自宅から行う私のラジオ番組の収録中は、オットに娘を外に連れ出してもらったり、同じマンションのお宅でお昼を食べさせてもらったりと、とても助けられている。
〈前回はこちら〉39・「あそべないの、コロナだから~」 誘いを断った後、娘は泣き崩れた
庭で遊ぶ子どもの声とマンションの管理人さんとの静かな攻防や、ご飯やコーヒーをテークアウトに行くささやかな楽しみ、ご近所に咲き乱れるジャスミンやバラの香り。細い糸で淡々とした絵柄を紡いでいるような日々の中にも、いら立ちや喜びの波が幾重にも訪れる。保育園に行ったりお出かけもできない、刺激の少ないように見える娘の生活の中でも、心の変化はめまぐるしい。
「へたくそだなぁ」「失敗ばかり」に胸が痛む
親とばかりいることで、自分にどんどん似てきてしまっているような気がして、いとおしさと心配が交差する。気にかかっていることはたくさんある。例えば自分を卑下する発言が多いこと。「ママみたいに上手じゃないから」とか、自分が思ったようにできないとすぐに「あー! へたくそだなぁ!」とこぼす。普段は意志が強く自信満々に見えるだけに、彼女の自己肯定感を下げるような反応をしてしまったのかと不安になる。
「自分のことへたくそって言わないでよ」「そりゃ言いたくないけどさ、でも言わなきゃ言葉になんないじゃん」。大人びた言い回しで返してくる。そして数秒おいて付け足す。「へたくそではないけど失敗なんだよね、失敗ばかりしてる」。胸が痛む。あのさ、失敗っていうけど、成功ってなんなの? 自分が思ったようにできなくて悔しいっていうのはあるかもだけど、それって失敗じゃなくて違ったってだけじゃん。それに思ったのと違って面白いってことだってあるでしょ。と、こちらもムキになってしまう。
ママ友が「それって周りに目がいくように…」
1歳上の女の子のいる友人にそのことをこぼすと、そういう時期あったよ、と教えてくれた。それって周りに目がいくようになったってことらしいよと。自分以外の誰かはあんなふうにできていると認め、それと自分を比べる、ということが特徴的な時期らしい。そういえば最近は私の洋服や歌も、やけに褒めてくれる。これは成長の過程だと思って、今はありとあらゆる方法であなたはこんなところが素晴らしいよ、好きだよと伝えることしかできない。自己肯定、自分を褒めてあげること、親も子も今同じ壁と向き合っているのかもしれない。 (ミュージシャン)
なるほど!
グッときた
もやもや...
もっと
知りたい
ちょうど5歳になった息子に同じような事があり、親はどうしたらいいんだろうと思っていました。美雨さんの記事を読み安心しました。成長を見守ります。ありがとうございます。
躾は つのつく時までと 昔から言います
9つ 9歳までです!
親の考え方 捉え方 言葉の返し方 で 決まるのです! 難しいようですが?
又 失敗しちゃった! 「ここをこうすれば良くなるかもよ」
ううん ママと血筋だから これから良くなるから。もっと頑張って書いてみようね!応援するから!
天才なんか 赤ちゃんから天才では 無い積み重ねて 結果が 出るんだからねー❤️って軽く流す 深く考えない あっさり母親になる。
これから長い人生 子供の成長と 一緒に親も成長しますから!
1番は家族 家庭が 明るい事
普通の生活が 幸せなんです❤️
昭和の娘より
美雨さん素敵ですね。
子どもの自己肯定感を高めてあげようと、意識して考え、子育てしているのが深いと思いました。
自分の気持ちを伝えるばかりじゃダメなんだなぁと思いました。
なまこちゃんの成長が可愛くて可愛くて仕方ありません。
ちょっと大人びたことを言う感じも言葉選びも可愛いなぁと思ってしまいました。
これからも楽しみにしています!
このコロナの影響での巣籠もり生活も後になってみれば、大事な時間だったと思うかもしれません。美雨さんの娘さんぐらいの年齢の時は1番手が掛かり、親としても疲れてしまう時があるかもしれませんが、子育ての中でとても幸せな時ではないかと思います。どんなことでも真正面から向き合える姿勢とてもいいなあと思いました。
子育て程、楽しかった事は無かった。子供の成長は、そのまま自分の成長を意味してる。
木の上に立って見るのが親。確かにそう。
子供自身が自ら成長する力を持っている。周りと協調出来てるなら、それが一番。それが子供の笑顔に出る。
子どもがちょうど同じ歳なので、もっと小さい頃から共感していました。
4歳になって大人のような発言になってきたことや、こちらの気持ちなどなどよく分かります。
自分と他を比べる、、、そんな時期は まだまたこれからも子育てをしていて子も親自身も続きます。 あなたって、特別。あなたって、オンリーワン。 そんなことばを毎日言い続けたいなっと コロナ禍で一緒にいる時間が長い時こそ毎日伝えていきたいなと思います。
まさに、長女が4歳の頃同じようなことがありました。
ヘタクソだから、絵を描きたくない。とそれまで大好きだった絵をあまり描かなくなり心配したんです。
その頃、異年齢クラスに進級し、少しお姉ちゃん達の絵を見て、刺激を受けたのでしょう。
次に絵を描きだすと、いったんもめんのような私を描いてくれていたのが、あれよあれよとドレスをきた私を描いてくれるように(笑)
美雨さんの記事を読んでとても懐かしい気持ちになりました。