〈えほん〉「た」作・田島征三
長壁綾子 (2022年6月17日付 東京新聞朝刊)
たがやす たねまく たちまち!!めがでた。たすけあう、たたえあう、そしてたのしむ! 舞台は「田」。種をまき、芽が出て、稲穂が実り、虫と戦い、収穫を感謝し、食べる―。
平仮名の「た」からはじまる言葉が、迫力のある絵とともに大きく書かれる。
日本人は、古くから稲作を中心とした農耕により、命をつなぎ、蓄え、人とのつながりを形成してきた。その精神を力強い筆致でたくましく描く。生きる上で大切なこと、そして生きる喜びも感じられる。
1430円。佼成出版社=電話03(5385)2323。
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