小1の娘が平仮名をなかなか覚えられません〈子育て相談 すくすくねっと〉
小1娘が平仮名の読み書きで苦労。覚えるコツは?
4月に小1になった娘が、なかなか平仮名の読み書きができません。音読する時は、指でなぞりながら一緒に読むのですが、次の日は読めません。夏休みに一緒に勉強していますが、あまり進まず、このままでいいかとても不安です。ひらがなを覚えるコツなどがあれば教えてください。(岐阜市、39歳)
まずは「読み」 語彙を豊かに
読めないものは、書こうとしても頭の中に文字が浮かばないので、「読み」から覚えるとよい。「公文式」の学習で知られる公文教育研究会(大阪)の担当者は、「まず、語彙を豊かにすることが大事」と話す。
目標にしたいのは、内容を捉え、イメージしながら読むこと。そのためには、いろんな言葉を知っておきたい。「あ」や「い」など1文字ではなく、意味のあるかたまりとして教えるといい。日常生活の中でもいろんな工夫ができ、例えば冷蔵庫や机に、「れいぞうこ」「つくえ」と紙を張ってみる。ある程度読めるようになると、50音が書いてある積み木や文字盤を並べ替えて、自分で「あり」「いちご」といった単語をつくるとよいそう。遊びを通して取り組みたい。
お勧めは、歌や読み聞かせ。リズムや節をきっかけにしたり、物語の世界に没入したりして覚えやすくなる。「読み聞かせは、読めるようになったからと卒業するのではなく、続けてもらえれば」と言う。
次は音読 書く時は姿勢も大事
読みをマスターしたら、一緒に音読してみよう。こつは、句読点や意味のかたまりごとなど、文を区切って読むこと。内容を理解しやすくなるためだ。上手に読めるようになるには、お手本が必要。保護者と子どもで1文ずつ、1ページずつ交代で読んでもいい。あわてずに、子どもができるところから始めることを大切に。「自信をつけていくことが、読みの上達には欠かせない」と話す。
一方、文字を書く時には「鉛筆の持ち方や正しい姿勢が重要」と指摘。たくさん書いても疲れないことが大事だからだ。公文では学習の最初の段階で伝える。
平仮名は、回転する動きや、止まって折り返す動きが多い。直線やジグザグ、曲線、らせんなどを書く練習をしておくと、力がつく。また、文字を書く直前に読むことで、言葉のイメージと音、文字の結び付きが高まるという。
かるたや手紙交換で楽しく
読者の声で最も多かったのが、かるたやカードなど日常で楽しみながら覚える方法。愛知県武豊町の女性(52)の場合、小5の息子は幼少期から乗り物好きで、毎日乗り物のかるたで遊ぶうちに読み方を覚えた。その後は「すきなのりものをおしえてください」などと書いた交換日記を2人で始め、書き方も自然に学べた。「今も祖父と交換日記が続いていますが、文章力もついている気がします」
同県江南市の女性(42)も「オリジナルかるたを手作りしては」と勧める。他にも、お手紙交換や郵便ごっこ、文字パズルなど平仮名と触れ合う遊びはある。
家中の物に平仮名の名札を
「毎日、好きな絵本を一緒に見たり、読み聞かせしたりするのもいいですよ」と寄せたのは、同県大府市の女性(45)。小4の息子が幼い頃から恐竜が大好きだったため、大きく平仮名や片仮名が書かれた恐竜の絵本を一緒に読んだ。恐竜の絵を見て名前の文字を教えるというように、絵と連動して覚えさせた。「好きなキャラクターで取り組んでみては?」と提案する。
娘のために、家中の物に平仮名の名札をつけたのは名古屋市緑区の女性(59)。机やいすはもちろん、トイレや風呂まで。「一番効果的だったのは、トイレに座った時、目に入る正面のドアに、大きな平仮名の字で大好きだったアニメソングの歌詞を書いて張ったこと」と振り返る。歌詞を覚えたい一心で、いつの間にか身についたという。
画数の少ない文字から挑戦
福井県鯖江市の女性(54)は、「『し』や『つ』など画数が少なく、簡単な文字から挑戦してみては」という。最初の「あ」は難しい。「ひとつでも覚えて、自信がついてくるといいですね」と励ます。
読み書き限定の困難もある
「知的な問題がなければ、発達性ディスレクシア(読み書き障害)の可能性もあります」と、言語聴覚士だった愛知県半田市の女性(65)は指摘する。全体的な発達に遅れはないのに、文字の読み書きに限定した困難がある。知能の低さや勉強不足が原因ではなく、脳機能の発達に問題があるとされている。専門機関に相談し、早い段階から支援を受けたい。
【編集チームから】質問は8月20日に公開していたものです。10月15日に回答を掲載しました。
全く勉強をしない高2息子 来年は受験なのに
高2男子の父です。来年は受験生なのに全く勉強せず、成績が下がり続けています。学校配布のiPadでネット小説を読んでいるようですが、宿題で使うため禁止できません。勉強を教えようにも両親を拒絶します。どう導くといいでしょうか。(愛知県、46歳)
なるほど!
グッときた
もやもや...
もっと
知りたい
うちの子は3歳前、入園前、園のお名前付け作業をしている私の横で、「これはなあに?これは?」としつこく聞いてくるため、それなら!と教材のあいうえおピースをネットオークションで買いました。五十音、複数枚あり、拗音、撥音、濁音全てあり、表がひらがな、裏がカタカナになっていて両面マグネットでした。
「これは?」と聞いてきた字だけ読み方を教えました。そうしたらみるみる読めるようになり、ひとりでいろいろな言葉を作って、冷蔵庫やマグネットがつく所に貼って遊び始めました。ネットででっかい磁石がつくホワイトボードも買いました。あとは、「きょう、ぼくは、ママとこうえんにいったよ」みたいな文章もそのマグネットであくまでも遊びのなかで作りました。
幼稚園で、お友達にお手紙を出そう!みたいな活動を年長さんでやったらしいです。
字を書けるようになったのは小学校に入ってからです。自分の名前は書けるようになっていたほうがと言われていたので、入学前はそれだけはやらせました。小学校では書き順は厳しく指導しました。
言いたいのは、知りたい、使いたい文字しか子供は覚えないということ、あと、使わないと覚えないということです。あとは、まずは読めるようにすること、その次に書くという順番です。
ひらがなピースカードおすすめですよ。
教材は高いですから手作りしてもいいかもしれません。
高2と中1の娘がいます。
今は幼稚園・保育園からひらがなが書ける子が多いのもあり、お母さまが不安に感じられているお気持ちよくわかります。
私の上の娘は、本人が興味をもってやりたい!と思わないとまったく集中できない子です。こちらの焦りや不安をしっかり感じ取り、落胆しているから余計やりたくないと思ってしまうようです。当時の私は必死だったので、そんな本人の心に気づかず、やらせること、できるようにさせることに努力していましたが。
今になって思うのは、自分とは違う個性があって、それに合った道を自分で探していくんだなーということです。(今は好きなスポーツをがんばっています)
お子さんの個性にもよると思いますが、今はひらがなを楽しくできないのかもしれません。まだ小1、本人が楽しんでできることを見守り、一緒に楽しみ応援する、勉強は学校で、でも十分だと思います。
知り合いの娘さんにディスクレシアと診断を受けた方を知っていますが、学校からお声がかかるまでは、焦らず、お子さんが興味も持つまで待ってみてはいかがでしょう。