北区が給食費を無償化 区立小中で新年度から 花川区長が年頭あいさつで方針
浜崎陽介 (2023年1月5日付 東京新聞朝刊)
物価高やコロナ禍を受け、子育て世帯への支援を強化するため、東京都北区は新年度から区立小中学校の給食費を無償化する。花川与惣太(よそうた)区長が4日、同区内であった賀詞交歓会の年頭あいさつで方針を示した。区は4月からの実施に向け、2023年度当初予算案に関連事業費約11億円を盛り込む。
現行の補助から、さらに支援を強化
北区では2020年10月から、多子世帯への支援として第2子は給食費の半額、第3子以降は全額を補助。2022年7月からは物価高を受けて給食の食材購入費の一部を負担している。年頭あいさつで花川区長は「(北区の)子育て施策ナンバーワン(の地位)をより確かなものにしていく」と述べた。
給食費を巡っては各自治体で支援の動きが広がっている。東京新聞が関東1都6県の31区市を対象に、昨年12月に実施したアンケートでは、東京都葛飾区が新年度からの無償化を決め、東京都中央区、品川区、水戸市が導入に向けて前向きに検討していると回答した。
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