〈保育園給食の人気レシピ〉ひじきの中華風あえ うまみと華やかさで緑黄色野菜もパクパク
材料(子ども10人分)
- ホウレンソウ 150g(1束弱)
- ひじき缶 50g(1/2缶)
- ニンジン 50g(1/3本)
- 枝豆 30g(30粒) ※園では冷凍を使用
- ツナ缶 40g(1缶弱)
- 酢 7g(大さじ1/2)
- 砂糖 7g(小さじ2強)
- しょうゆ 7g(小さじ1強)
- ごま 5g(小さじ2弱)
- ごま油 2g(小さじ1/2)
※かっこ内は目安です
作り方
1. ニンジンは2cmの短冊切り、ホウレンソウは1.5cm四方に切っておく。
2. ホウレンソウを鍋でゆでて冷まし、軽く水気を絞っておく。
3. ニンジンを鍋で蒸し煮し、串がスッと刺さるようになったら、枝豆を加えて蒸し、再沸騰したら火を止める。
4. ニンジン、枝豆のゆで汁があれば、鍋からフライパンに移し入れておく。(野菜の甘みのあるゆで汁なので、ぜひ捨てずに使用してください)
5. (4)のフライパンに酢を入れ、中火にかけてひと煮立ちさせ、酸味を和らげてから、砂糖を加えて溶かし、さらにしょうゆ、ごま、ごま油も入れる。
6. 中火にかけたまま、(5)にツナ缶(汁もあれば一緒に)、ひじき缶を加え、味を含ませておく。
7. 中火にかけたまま、(6)に(2)のホウレンソウ、(3)のニンジンと枝豆を加えて混ぜ合わせる。
8. 器に盛り付けて完成。
子どもが食べやすいポイント
見た目の華やかさと、あとを引くおいしさが魅力の、子どもたちに非常に人気のあるメニューです。ニンジンは蒸し煮にすると甘みが逃げず、敬遠する子がいるホウレンソウも、こうしてあえることでハードルが下がります。しっかりと味を含んだひじきとツナは、しっとりとしてパサつくことがなく、子どもたちも食べやすそうです。
調味料に酢を入れていますが、酸味の苦手な子も食べられるように、調味料を合わせる時に、酢を先に火にかけ沸騰させて酸味を飛ばしています。その後に砂糖を加えて溶かし、さらに残りの調味料を加えて、味をなじませています。酢:砂糖:しょうゆの割合が1:1:1で覚えやすいので、さっぱりしたものが食べたい時には、ぜひこの割合を使ってみてください。大人向けには、砂糖をみりんに代えると甘さ控えめに仕上がります。
枝豆を使用する際は、うまくかみつぶせない子には薄皮を外し、指でつぶしてから盛り付けるようにしています。こうすることで、食べやすくなるだけでなく、豆がのどに詰まる事故も防ぐことができます。
アレンジのヒント
子どもたちに人気のある、別のひじきのメニューを紹介します。蒸し煮したニンジンとサツマイモの甘みがあるため、砂糖を加えなくても、だし汁とみりんとしょうゆだけでおいしく仕上がります。
サツマイモとひじきの煮物(子ども10人分)
- ひじき缶 50g(1/2缶)
- ニンジン 70g(1/2本)
- サツマイモ 180g(大1/2本)
- 油 12g(大さじ1)
- かつおだし汁 50g(1/4カップ)
- みりん 30g(大さじ2)
- しょうゆ 15g(大さじ1弱)
作り方
1. ニンジン、サツマイモは蒸し煮しておく。
2. フライパンに油を入れて、ひじきを炒め、(1)を煮汁とともに加え、かつおだし汁、調味料も加えて煮る。
※シメジ、油揚げ、レンコンなどを加えてもOKです。味付けはお好みで加減してください
管理栄養士・中村えみ子さん
1969年生まれ。川崎市にある「みんなのほいくえん at むさしこすぎ」の管理栄養士。大学病院などで栄養士として勤務後、子育てを経て、保育園の管理栄養士として復職。素材のよさを最大限に生かしたいと、同僚栄養士が驚くほど丁寧な下ごしらえを心がけている。アレルギーに配慮した給食に力を入れるのは、「みんなで同じものを食べれば、子どももうれしいし、保育士・調理師・栄養士の負担も減るし、食べ間違いのリスクも減らせるから」。
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