息子が引っ張ってくれた、親子ふたり旅〈清水健さんの子育て日記〉58
わからないフリして、任せてみた
空港や駅での案内、何をどこで食べるか。僕はわからないフリをして、息子に任せてみる。時間を気にしながら、慎重な息子らしく何度も案内板で確認し、僕を引っ張ってくれた「親子ふたり旅」。
出発は朝の5時30分。「起こしてよ!」の僕の言葉を受け、午前3時ごろから隣でゴソゴソして、準備万全の息子。まずはバスで空港へ。搭乗口には1時間15分前に到着。「まだ時間があるね」と売店で飲み物などを買おうとする僕の横で、乗り遅れないかと、ドキドキしながらアナウンスを聞いている。
大分空港からはレンタカーで2時間の移動。旅の目的は、息子が大好きなプロ野球ソフトバンクホークス・柳田悠岐選手の自主トレ見学。ナビの案内を繰り返し教えてくれる息子。球場に着いてからは、お気に入りの写真を撮ろうと何度も場所を変える。
夜は、海が見える温泉を調べて入る。いつもは「もうあがろうよ」という息子なのに、この日は「もうちょっと入っていようよ!」。その言葉がうれしい。楽しんでくれている。夜の食事は、営業が終了してしまったお店が多かったけれど、携帯に向かって「近くのおいしいご飯屋さんは?」と何度も話しかけてくれていた(笑)。
翌日、大分から3時間、福岡へ向かう。眠たいだろうに、ずっと話している。家を出る前、ばあちゃんの、前日まで静岡県へ出張だった僕を「安全運転するように見といてよ」との言葉があったからだろうか。何を話したかははっきり覚えていない。でも、ふたりでずっと話していた。福岡に着き、博多ラーメンを食べる。気付けば、僕と同じ量になっている。成長してくれている。
「僕をもうちょっと信じてよ!」
「教科書を写す宿題はやった?」「あの宿題は金曜日までだからまだ大丈夫!」「ほんと? 今日じゃないの?」。この会話は何回目だろうと思っていたら、息子が「僕をもうちょっと信じてよ!」と。ごめん、何度も。そうだよね、空港でも大分でも、福岡でも迷わなかった。息子が選んでくれた博多ラーメンもおいしかった!
久しぶりに会う友だちや仕事仲間が「息子さんは何歳になった?」「小学3年生です」「そうか、早いな」。確かに早い。あっという間だったような、すごく大変だったような。過去形ではなく、まだまだこれから続く子育て。やっぱり3人が良いなと思ってしまうこともあるけれど、成長を一番近くで見られる幸せ、こうやって、息子とともに歩める人生に感謝です。
清水健(しみず・けん)
フリーアナウンサー。9歳の長男誕生後に妻を乳がんで亡くし、シングルファーザーに。
なるほど!
グッときた
もやもや...
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知りたい
何年か前しみけんさんの講演会夫婦で参加しました。子供さん大きくなりましたね😃これからも応援してます🎵
私が29歳、子供達が5.2.1歳の時から、シングルマザーです。
寂しい、辛い、孤独の中、その気持ちを押さえつけながら、精一杯の笑顔を作り、子供の喜怒哀楽を受け止め、わたしの感情は誰が受け止めてくれるの?と何度も涙を流して来ました。
これ以上頑張れない…、誰もわかってくれない…と投げやりになりそうな自分との戦いの日々でした。
今、子供達は成人し、親子というよりチームです。それぞれにパートナーに恵まれ、さて私はどうしようかな…何気ない事を報告出来る人が横にいたらな…って思う気持ち痛いほどわかります。。応援してます。
清水さん、お疲れ様です。息子さんとの2人旅!本当に楽しい旅になりましたね。息子さんも好きな柳田選手の自主トレを見られ感動したと思います。大好きなパパに感謝していると思います。息子さん本当に成長されましたね。清水さん、これからも色々悩むことがあると思いますが前向きに頑張ってくださいね。大好きな息子さんと思い出をいっぱい作ってくださいね。体に気をつけて頑張ってくださいね。いつも応援しています。
お疲れ様です。
しっかり者のなおさんのDNAをしっかり受け継いでいますね!
いやいや2人旅ではなく、きっと後ろでなおさんが嬉しそうに見ていたと思いますよ。
3人旅です。
清水さん、お疲れ様です。読んでいると涙が止まりませんでした💦💦
本当に息子さん、成長されましたね!
大好きな柳田選手の自主トレを見て本当に感動したと思います。大好きなパパに感謝していると思います。
大好きなパパを少しでも安心させようとする息子さんがとても偉いです。清水さん、もっともっと息子さんに甘えて下さいね💕これからも息子さんとの時間を大切にしてくださいね。
これからも体に気をつけて頑張って下さいね。応援しています。東京すくすくいつも楽しみです。