夫婦仲が悪くなる「産後クライシス」回避のカギは離乳食作り 父親が参加するためのポイントは?
料理家と食育アドバイザーが指南しました
この催しは「離乳食でもっと仲良く」がテーマ。産後クライシスは、産後の環境変化や妻の体調不良が原因になりやすく、家事や育児の役割分担をめぐって夫婦仲が冷え切ってしまうケースも少なくない。
そこで、子ども用食器を製造する豊栄工業(愛知県新城市)が、自社の食器ブランド「iiwan(イイワン)」の事業として、離乳食を夫婦で一緒に考えたり、協力して作ったりしてもらおうと主催した。乳児を連れた夫婦ら12組が参加。男性向けの料理教室を主宰する川崎市の料理家、福本陽子さん(47)と、山形市の食育アドバイザー吉田理恵さん(46)が講師を務めた。
まずは「ママのアシスタント」になろう
福本さんらはまず、味付けをしてから赤ちゃん用を取り分けて軟らかくするのではなく、味付け前に取り分けるよう呼び掛けた。具体的な手順は実習方式で伝え、参加した父親たちは、離乳食専用の調理器具を使って基本となる「十倍がゆ」を混ぜたり味見したりしながら、適度な硬さや食感などを覚えていった。
福本さんは父親たちに「まずはママのアシスタントとして一緒に離乳食を作ってみては。子どもが好きなもので挑戦すると、たくさん食べてもらえ、家族のために料理を作る喜びも味わえる」とアドバイス。母親たちには「(父親が)すぐに上手にできなくても、怒るとやる気がなくなってしまう。さりげなくいいところをほめてあげて」と注文した。
さらに産後クライシスを回避するため、父親たちに求められる育児との向き合い方を伝授。
①ミルクをあげるなど頼まれたことを後回しにせず、すぐにやる
②「手伝う」ではなく、主体的に取り組む
③最後までやり通す
―などを挙げた。
不慣れでも簡単、離乳食を作るコツ
吉田さんは、料理に不慣れな父親でもできるように、ジッパー付きのポリ袋や製氷器で、ホウレンソウなど野菜のペーストやかゆを、1回に食べる分量に取り分ける保存法や、電子レンジで簡単にニンジンなどを軟らかくする方法を紹介した。
水の代わりに炭酸水を使って短時間で煮物を作る方法や、炊飯しながら同時におかずを作るアイデアも紹介し「作る手間を省き、ママに休む時間を与えてあげて」と伝えた。離乳食を食べさせやすいスプーンの角度や、音楽を流すなど楽しい雰囲気のつくり方も教えた。
離乳食をきっかけにもっと仲良く♡
生後4カ月の長男を連れて参加した会社員の近藤邦之さん(47)=東京都墨田区=は「初めての子どもで、父親としてどう協力すればいいのか分からなかったので参考になった」と話した。
イイワンの小池留里子さん(37)は「子どもが生まれての数年間は本来であれば、幸せに包まれている期間。離乳食作りをきっかけに夫婦仲が良くなり、産後クライシスを少しでも回避できれば」と力を込めた。
なるほど!
グッときた
もやもや...
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知りたい
協力じゃなくて頑張ってることを認めて欲しい。
10ヶ月の息子の母親です。旦那は仕事終わるのが遅く「ワンオペ育児」の生活です。
今日久しぶりに美容院に行き育児の話をしていて、旦那の行動言動全てが嫌なんだと。話をしていたら「産後クライシスですよ」と言われ調べてこの記事にたどり着きました…全てに納得でした。出産後は里帰り。泊まりに来ても酒を呑んで子供よりも先に寝て夜泣きしても起きませんでした。。(両親も悪いと思いました。そこは私も反省。)10ヶ月経った今でも、ほぼ何もしません。休みの日にお風呂に入れて「育児に協力してる」と思い込んでます。産院とかでも母親教室とかではなく父親のことを話すといいと思いました。遅くても私は、きっと子供が成人したら離婚します。ただでさえ今いても居る意味ありませんから。
ハッとしました。離乳食を夫が作る、というプランがあったことに。というか、息子8歳にして、夫は1度も離乳食を作ってないと気づきました。私は産後2か月から職場復帰してたのに、なにやってたんだろう…。
まんまと産後クライシス、息子5か月から夫は荒れ始め、1歳8か月で私が謎の発病、5歳で耐え切れず別居です。今はがんばって元の鞘に収まってますが、もし「離乳食を作って」と夫に言えてたら、何かが変わっていたのかな。