栃木県初の学びの多様化学校「プリズム」那須塩原市で開設 授業は短く休み時間は長く、ゆとりある学びを
羽物一隆 (2026年4月16日付 東京新聞朝刊)
不登校の中学生に柔軟なカリキュラムで学ぶ場を提供するため、栃木県那須塩原市は4月、県内初の学びの多様化学校として、同市南郷屋に「プリズム」を開設した。市内の中学生21人が利用し、市は「不登校の生徒が自分を見つけるきっかけの場になってほしい」としている。

学びの多様化学校として開校した「プリズム」の教室=いずれも那須塩原市で
ソファやハンモックでくつろいで
学びの多様化学校は全国に84校あり、授業の総時間数を削減するなど、特別な授業編成が可能となる。プリズムは約500メートル離れた市立三島中学校の分教室として開設。不登校生徒の教育支援をしていた「ハートフルスペースあすなろ」の内装を変更した。
1~3年の各教室と別にリラックスルームがあるのが特徴。ソファやハンモックでくつろげるほか、段ボールハウスや間仕切りで、周囲の目が気になる生徒に配慮したスペースもある。教員7人と支援員ら8人の計15人が専従する。

ソファやハンモックなどが置かれたリラックスルーム
不登校の児童生徒の教育の場を
登校時間は市立中が午前8時なのに対し、午前9時20分に設定。授業時間も1コマ45分と5分短くし、逆に休み時間は15分と5分長くする。1日のコマ数も1コマ少ない5コマで、年間授業時間も820~840時間と標準の1015時間より短く、ゆとりある学校生活が送れるようにする。週1日を総合学習の日とし、自然や調理の体験を充実させる。
那須塩原市内には約200人の不登校の児童生徒がいるという。市は2021~2022年度にアンケートを実施。不登校による学びの遅れが、登校再開を妨げる悪循環に陥る実態を把握した。学び直しなどの個々人の状況に合った教育の場を求める声も多く、多様化学校の開設を決めた。
開設時の利用者は1年生10人、2年生5人、3年生6人。市教委は「予想より多くの利用希望があった。特に1年生は、進学を期に新しい場で変わりたいという意識を強く感じた。多様化学校を通じて、自己肯定感を高めてほしい」と期待する。
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