世田谷区立中の教諭が体罰 黒板に顔ぶつけケガ、他の生徒に「口を利くな」 1年生の男子が不登校に
岩岡千景 (2020年3月18日付 東京新聞朝刊)
東京都世田谷区立中学で昨年5月下旬、1年の男子生徒が男性教師から体罰を受けていたことが17日、分かった。同日開かれた区議会予算特別委員会で桃野芳文区議(無所属)の質問に、区教育委員会教育指導課の担当者が「遺憾だが、体罰が起きてしまったことは事実」と認めた。
眼鏡壊れ翌日欠席 「辞書使わせない」と嫌がらせ
桃野氏によると、男性教師は授業中、男子生徒の態度に腹を立て「前へ来い」と言って黒板に向かって立たせ、背後から押した。生徒は眼鏡が壊れて額を負傷、翌日は学校を休んだ。5月下旬から6月にかけて、1日に数時間登校するなどしたが、教師は「辞書は使わせない」と言ったり、他の生徒に「(この生徒とは)口を利くな」と命じたりした。男子生徒は6月から不登校になったという。
区教委、体罰の事実認めたが、不登校には言及せず
桃野氏は不登校は男性教師の発言が原因ではないかと追及したが、区教委は不登校には言及せず、男性教師の発言は「確認していない」とした。
同課の担当者は特別委で「指導に当たる者が子どもの心や体を傷つけることは許されない。校長会を通じてもう一度確認したい」と述べた。
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