大学入学共通テスト「第2日程」の選択は校長が判断 7月1日からの3週間で受験生に意向調査

土門哲雄 (2020年7月1日付 東京新聞朝刊)
 大学入試センターは30日、来年1月の大学入学共通テストで、新型コロナウイルス感染拡大に伴う長期休校による学習の遅れを理由に選択できる「第2日程」について、生徒の在籍する学校長が認めた者を対象とすることなどを盛り込んだ実施要項を公表した。

休校期間や地域は問わず、個々の生徒の希望で

 第2日程を選べる要件として休校期間や地域は問わず、個々の生徒の希望を踏まえ、校長が最終的に判断する。第2日程の会場を確保するため、文部科学省は7月1日から約3週間かけ、都道府県教委を通じて受験生に現時点で第1日程と第2日程のどちらで受験を希望するかを調査する。出願期間は9月28日~10月8日。浪人生は学習の遅れを理由にした第2日程受験の対象外。

 共通テストは大学入試センター試験の後継で、今回が初めて。来年1月16、17日が第1日程で、第2日程は同30、31日。病気などで第1日程を欠席した場合は、浪人生でも第2日程を受験できる。第2日程も欠席した受験生向けに、2月13、14日に「特例追試験」を設ける。

担当者「どちらが難しいということのないよう公平性担保」

 第1日程と第2日程の間で得点調整は行わず、入試センターの担当者は「どちらが難しいということのないよう公平性を担保した」としている。特例追試験は共通テストの問題作成方針に基づかず2015年度までに緊急対応用で作成した問題を使用する。共通テストの受験者数や平均点の中間発表は第1日程が1月20日、第2日程が2月3日、最終発表は2月18日の予定。成績の提供は共通テストが2月8日以降、特例追試験は2月18日以降。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年7月1日

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