中学校が生徒に「SNSのパスワード」書かせていた 36人が提出、練馬区教育長が謝罪
砂上麻子 ( 2021年12月7日付 東京新聞朝刊)
練馬区教育委員会は区内の中学校1校が、生徒が使っているSNSのパスワードを紙に記入させ、学校に提出させていたと発表した。個人情報の不適切な取り扱いがあったとして3日、堀和夫教育長が謝罪するコメントを出した。情報漏えいはないという。
区の通知を失念 「パスワード不要」を説明せず
練馬区教委によると、家庭内でのSNSの使い方を啓発するため、区が児童生徒に配ったリーフレットの中で「我が家のSNSルール」として、1日に使う時間や時刻と共にパスワード記入欄があった。家庭内でルールを共有してもらい、安全につなげる狙いだったが、作成当初に区教委の会議では「学校がパスワードを知るのは不適切」と指摘。
これを受け、区はリーフレットを学校に提出させる場合、パスワード欄は「未記載」か「消した状態」などとするよう各校に通知したが、この中学校は11月、通知を失念してパスワード不要を説明せずに配って提出。1、2年生の提出者のうち36人がパスワードを記していた。リーフレットは校内の金庫で保管しているという。保護者の指摘で発覚した。区教委は今後に発行するリーフレットからパスワード欄を削除する。堀教育長は「生徒や保護者に対してご迷惑とご心配をおかけした」とするコメントを出した。
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