英語の先生は高校生! 流山で小学校に出前授業 クイズ形式で楽しく学ぶ
牧田幸夫 (2021年12月8日付 東京新聞朝刊)
先生は高校生―。千葉県流山市の県立流山おおたかの森高校の生徒が3日、近くの市立西初石小学校で英語の出前授業を行った。高校生は英会話の実力を試し、子どもたちは英語好きになるきっかけに役立てる。少人数、クイズ形式の授業で楽しく交流した。
高校生は英会話の実力を試す機会に
先生役は国際コミュニケーション科で学ぶ2年生34人。西初石小体育館で5年生128人と対面し、生徒1人と児童3〜4人のグループを作った。各生徒がグループを変えながら順番に回り、45分間の授業を行った。
「What’s your name?(あなたの名前は?)」。自己紹介から始まった授業は、児童らが好きな食べ物や特技を英語で披露。キャラクターが描かれたカードを使ったゲームは、カードを見た人がヒントを出して、他の人がカードの内容を当てる。「I’m a robot(私はロボット)」では分からなかったが、次に「The body is blue(体は青い) 」と言うと、一斉に「ドラえもん!」と正解が飛び出した。
授業後、先生役の森みなみさん(17)は「難しい問題にも頑張って答えてくれてありがとう。高校生も元気をもらいました」とあいさつ。児童たちも「ゲームは難しいところもあったけど楽しかった」(西村碧夏(あおな)さん)「高校生の先生が優しくて、英語を楽しく学べた」(小谷聡さん)などと感想を述べた。
10年ほど前から始まったおおたかの森高校国際コミュニケーション科の出前授業は、年3回ほど近隣の小学校を巡回。しかしコロナ禍の昨年度は1回しか開けず、今年度も今回が初開催。児童に好評で、3学期も行いたいという。
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