廃校がグランピング施設に変身 静岡で3月4日オープン、プールや体育館も活用

大橋貴史 (2022年2月27日付 東京新聞朝刊)
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開放感のあるテントの内部=静岡県島田市で

 昨年3月に廃校となった静岡県島田市の旧湯日(ゆい)小学校に、充実した設備でキャンプを楽しめるグランピング施設「Glamping&Port 結(ゆい)」が3月4日にオープンする。志太榛原地区(島田、牧之原両市など)では初の施設で、小学校を改修したグランピング施設は全国でも珍しい。ファミリー層や高級志向の宿泊施設の不足が課題だった市は、大井川流域の観光客増につなげる狙いだ。

5種類のテントでバーベキューができる

 グランピングは英語で「魅力的な」を意味する「グラマラス」とキャンプを合わせた造語。キャンプ用品を備えた施設のため、利用者は用品を買いそろえる必要がない。初心者でも手軽に楽しめることから、2014年ごろから国内でも人気になり始めた。コロナ禍でキャンプ需要の拡大も追い風となり、全国各地で建設が相次いでいる。

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かつての校庭に並べられたテント=静岡県島田市で

 校庭に形状や大きさの異なる5種類のテントを計21棟設置し、各テントでバーベキューができるようになっている。校舎部分はプールや体育館など学校の主要施設を残しつつ、宿泊者向けの大浴場、企業の研修に対応できるようなワークスペースもリフォームした。

 島田市は、湯日小学校が廃校になることを受けて跡地活用案を募集し、応募のあった2社からアイワ不動産(静岡市)の案が採用された。施設の運営、管理は同社の子会社アイワコネクト(島田市)が担う。

 宿泊は食事なしのプランで1泊9000円から。時期や予約状況によって価格は変動する。アイワコネクトの担当者は「小学校だった面影が残っているので、懐かしさを感じてもらえる」と期待を寄せた。

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