「給食用牛乳のプラスチックストローをなくしたい」小学3年生が集めた3万人の署名 練馬区長に提出
小寺香菜子 (2023年2月14日付 東京新聞朝刊)
プラスチックごみを少しでも減らそうと、学校給食の紙パック牛乳に付いているストローの廃止を呼びかける署名を集めていた練馬区の小学3年生、堀越えりかさん(9つ)が、前川燿男区長と堀和夫教育長に約3万人分の署名を提出した。
前川区長「力を合わせていければ」
えりかさんは昨年9月下旬にウェブサイト「Change.org」で署名活動を始めた。「ストローを使わない牛乳パック」への変更を訴え、今月までに3万1343人分が集まり、9日に区役所を訪れた。
母のカローラさん(44)や小学校の同級生と署名を手渡したえりかさんは「海に流れてしまうプラスチックもある。海の生き物はそれを食べて死んでしまう。ぜひお力をお貸しください」と話した。前川区長は「庁舎内でプラスチックをなくそうと取り組んでいる。力を合わせてやっていけば大きな力になる」と答えた。堀教育長は「メーカーにお願いはしている。すぐにはいかないが、プラスチックストローがなくなる方向にはいくと思う」と応じた。
選定基準に「環境配慮」も加わる
東京都教育委員会によると、牛乳の紙パックにストローが付いているかどうかは区市町村により異なる。練馬区を含め都教委が業者を選定する50区市町村、15区域のうち、5区域がストローなし、練馬区を含む10区域がストローありになっている。
これまでは選定基準が主に価格だったが、今月にも実施される2023年度の選定では基準に「環境配慮」を加えることになっており、ストローなしか、環境配慮型素材を使ったストローを使う業者が増える可能性はある。
えりかさんは面会後「みんなが応援してくれてうれしかった。使い捨てプラスチックを使わないように変えていきたい」と話した。
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う~ん、これは難しいかも。調達で価格上昇しても大丈夫か、安定して調達できるか、そもそも海洋プラスチックごみは殆どが漁具などであったのでは等々。
考えることは大事ですが、最初から着地点を固定しすぎるのは意味が無いかと。
ストローを使用しなくても飲み易い紙パックも最近開発されたのでとても良いことだと思います。が、一方学校では紙パックを回収しない流れになっているそうなので、それはどうなんだろうと思います。