子どもの声に苦情があった長野市の公園、市長が改めて廃止表明 存続求める声が多かったが…
近くの小学校で遊び場開放を計画
長野市議会3月定例会の代表質問で1日、答えた。荻原市長は「(地権者が)新たな土地利用を計画しており、これ以上、土地をお借りすることは断念せざるを得ない。4月中には土地をお返しする」と強調。「存続を選択肢として関係者と調整してきたが、存続を望んだ皆さまの期待に応えられなかったことは大変申し訳なく思う」と陳謝した。
また、かつて遊園地を遊び場として利用していた隣接する学童施設の活動場所を、将来的に約100メートル離れた青木島小学校に移転させ、さらに校庭を遊び場として一般に開放する考えも示した。荻原市長は「学校活動に支障がない範囲で、地域の小さなお子さまの遊び場として、平日、休日関係なく開放する」と説明した。
青木島遊園地は2004年に地元区長会の要望を受けて整備し、隣接の学童施設などがグラウンド代わりに子どもたちを遊ばせてきた。その後、1992年から隣接する家に住む男性が「子どもの遊ぶ声がうるさい」と苦情を市に訴えた。男性がボール遊びの禁止や「5人以下で遊ばせてほしい」などと抗議。市は公園の利用を中止し、廃止の方針を決めた。こうした経緯を市議の一人がツイッターで投稿して波紋が広がり、存続を求める声が上がり、荻原市長は存廃の再検討を表明していた。
苦情を寄せた住民「市の判断に任せる」
地元区長「結論が決まっていた印象」
「私たちの決定することではなく、市の判断にお任せします」。今回の決定を受けて、苦情を寄せた男性はそう語った。昨年12月の取材には「公園をなくせとは一度も言っていないが、尋常ではない音がした」と話していた。
ただ、「1世帯の苦情で子どもたちの遊び場がなくなる」という構図に全国から市に意見が殺到し、多くは廃止に反対意見だった。地元区長によると、市と地元との意見交換の場でも反対の意見が多かっただけに、区長は「最初から結論が決まっていたという印象がぬぐえない」と指摘した。
荻原市長は将来的に公園に隣接する学童施設の活動場所を、青木島小学校に移転させる考えも示した。ただ、現実には課題が残る。青木島小の全児童は636人と市内でも多く、市内の同規模校に比べ校庭が狭い。放課後には、約100人が利用登録する別の学童施設として使われている。そこに公園隣の学童施設の子どもたちが新たに加わることになる。
公園隣の学童施設を利用し、1年生の娘がいる女性は「高学年の子たちは大きいし、危ないですよね」と心配する。
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心の狭い人が増えて残念ですね。うちの近所には大きめの公園があり、明るいうちは幼児や小中学生の声、暗くなってくると高校生、たまに夜中にはバイクが公園内を周回する排気音が聞こえてきますが、うるさいと思ったことは一度もありません。それよりもむしろ、若い人達が元気で微笑ましいと感じています。あまりあれこれ厳しくし過ぎるのは、健全な成長を妨げるのではないでしょうか?皆さんだって昔は子供だったし、のびのび育ってきたはずでは。