相模原市立小でいじめ重大事態 両親が会見「担任の発言否定にショック、自傷行為に」

相模原市役所
同級生の暴行や暴言で「死にたい」
相模原市教育委員会によると、男児は3年生だった2022年4月から、複数の同級生に暴行されたり暴言を浴びせられたりした。
自らを傷つけ、「死にたい」などと漏らすようになり、被害を打ち明けられた保護者が6月8日、学校に相談した。男児は翌9日から不登校になり、8月に転校した。学校は6月半ばに市教委へ報告し、加害児童を指導した。
発生から報告書提出まで1年近く
自傷行為などがありながら、「不登校重大事態」と認定した理由について、相模原市教委は「調査の中で(事実関係の)確認ができなかったため」と説明した。
学校からの最終的な報告書提出が事態発生から1年近くたった今年5月30日までずれ込んだことに関しては「保護者との信頼関係ができなかった」などと述べた。
重大事態の認定まで3カ月 「あまりに無策」両親は学校側を批判

相模原市立小学校と市教委の対応を批判する、いじめ被害児童の両親=相模原市で
「頭が痛い」と担任に訴えたのに…
両親の説明によると、男児は2022年4月から日常的にいじめを受けるようになった。6月には背中や頭に暴行を受け、「頭が痛い」などと担任教諭に訴えたが、「そんなことはないんじゃないか」などと聞き入れられなかった。ところが、不登校になった後の7月、母親が学年主任も交えた面談で問いただすと、発言自体を否定された。男児はショックで腹痛を訴え、その後に自らを傷つけた。
学校側は6月に問題を把握し、9月に「不登校重大事態」と認定するまでの間も、被害の記憶がよみがえるフラッシュバックの恐れがあるのに男児への聞き取りを求めるなど、寄り添う姿勢に欠けていたとも強調。「わずらわしいことはやりたくない、ということではないか」と推測し、猛省を促した。
一方、「子ども間のいじめは起こりうること」だとして、加害児童の責任追及は否定した。
◇10月3日に続報を掲載しました。
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