不登校は「特別な事例」じゃない 子どもの悩み、支える市民が語り合う
堀場達 (2023年11月8日付 東京新聞朝刊)
子どもたちが抱えている悩みなどを知り、よりよい成育環境づくりを考える「成田こどもどまんなかフォーラム」が成田市で開かれ、子育て支援に取り組んでいる市民が意見を交わした。企画した実行委員会は、今後も話し合いを続けていく意向だ。
不登校を多様性の一環としてとらえる
フォーラムは5日にあり、実行委が集計した小学生、中高生、大人に対するアンケートの結果を踏まえ、討議が進められた。第1部は、こども家庭庁参与で東京都三鷹市の清原慶子前市長、東日本大震災の被災地などで遊び場づくりを進めてきた「TOKYO PLAY」の神林俊一チーフコーディネーターらがパネルディスカッション。
清原さんは「不登校を特別な事例と考えるのではなく、多様性の一環としてとらえるのが大切」、神林さんは「自分が中高生の時、何を考えていたか、思い出してみよう」と、参加者に呼びかけた。
「復帰させる、という発想はやめよう」
第2部は「居場所、フリースペース」「子育て支援」「不登校」など、テーマ別の交流会。車座になった参加者は、それぞれの考えや思い、現状課題を打ち明けた。
「子どもに発達障害があり、どこに相談するか悩んでいる親が多い」「公教育で、子どもに自分の考えを語らせるようにすべきだ」「不登校の子を『学校に復帰させる』という発想はやめよう」などと、さまざまな声が飛び交った。
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