ランドセルはまだまだ重い 平均4.13キロ、小学生の9割が「重いと感じる」 フットマーク調査 布製かばんを選ぶ子も
奥野斐 （2024年4月11日付 東京新聞朝刊に一部加筆）
ランドセルを「重い」と感じている小学生が9割に上る－。そんな調査結果を、学用品メーカーのフットマーク（東京都墨田区）が10日、発表した。近年、軽量の布製かばんを配布する自治体もあり、同社の担当者は「ランドセル以外の選択肢が広がっている」と話している。
小学生の多くがランドセルを「重い」と感じている
保護者の6割超が「変えたい」
調査は2021年度から始め、今回で3回目。今年3月、全国の小学1～3年生と保護者1200組にインターネットで実施した。
通学時にランドセルが「常に重いと感じている」と回答した子は24％で、「頻繁に」「たまに」を合わせると91.4％に上った。「体への負担がより少ないリュックなどがあれば変えたいと思うか」との質問には保護者の64.4％が「そう思う」と回答した。
「置き勉」で微減したけど…
重さを尋ねたところ、平均4.13キロで、2022年の前回調査より微減。教科書などを学校に置いて帰る「置き勉」が進み、以前より平均の重さは減少傾向という。
フットマークが販売する布製かばん＝東京都墨田区で
重さを感じるようになった時期は、66.7％が「小学1年の4～9月」と答えた。フットマークが販売する布製かばんを年度途中に購入する人も増えているという。
ランドセルの重さの研究をする大正大の白土健教授は「忘れ物をしないために全教科の教科書を詰め込んでいる子もいる。保護者が一緒に時間割を見て、必要な科目のみ入れることも提唱したい」と話した。
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