悩みや困りごとの相談は、対面・電話・メール・手紙、どれでもOK 武蔵野市に「子どもの権利擁護センター」オープン

岡本太 (2024年10月12日付 東京新聞朝刊)
 武蔵野市は10月、専門家が子どもの悩みや困りごとの相談に応じる「子どもの権利擁護センター」を市役所内に開設した。子どもの権利が侵害されているようなケースなどは、第三者的な立場で調査し、市などに改善を働きかける。
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悩みや困りごとの相談を受け付ける「子どもの権利擁護センター」の一室=武蔵野市で

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 センターがあるのは武蔵野市役所西棟7階の一角。白い壁でフロアから切り離され、周囲の目を気にせずに相談ができる環境になっている。センターにはスタッフの調査専門員が常駐。弁護士や公認心理師、大学教員の権利擁護委員とともに、子どもの相談に応じる。

 「友達に嫌なことを言われた」「引っ越しをしたくない」といった日常での悩みから、いじめや虐待など重大な困りごとまで、幅広いケースに対応。子どもの意見を聞きながら、一緒に解決策を考える。子どもが望めば、家庭や学校、習い事や居場所などの民間施設にもその子の希望や意見を伝えるなど調整する。

 同市は昨年4月、すべての子が権利を持つ主体であることなどを明確にした「市子どもの権利条例」を施行。子どもの権利を守るため権利擁護委員を置き、独立性や調査権限などを定めた。「学校がいじめの訴えに対応してくれない」といったケースの場合、擁護委員は第三者的な立場で調査・調整するとともに、必要に応じて市に意見を述べる。

 センターの相談日時は、木曜日を除く平日の午後1~5時。相談ができるのは、市内在住、在学、在勤の18歳未満(高校生は18歳まで)の子ども。相談は来所のほか、電話やメール、手紙でも可。電話での相談は、子ども専用のフリーダイヤル=(0120)634331=へ。

 子どもの権利に関する相談事業は、多摩地域ではほかに小金井市なども実施している。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2024年10月12日

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