港区が給食費無償化を拡大 9月から認可保育園に通う第1子も 区立小中学は期間限定で来年3月まで
井上靖史 (2023年6月16日付 東京新聞朝刊)
港区は14日、第1子の認可保育園などの給食費を9月以降、区が負担し無償化すると発表した。既に港区は第2子以降を給食費も保育料も無償化しており、さらに支援を充実させる。また、9月から来年3月までの期間限定で、区立の小中学校の給食費を無償化する。
0~2歳児の給食費無償化は23区初
港区によると、現在、認可保育園などに通う第1子のうち、0~2歳児については、給食費を含めた保育料を所得に応じて徴収。3~5歳は保育料を無償としているが、給食費は5000円を徴収している。9月以降、0~2歳児は給食費相当額を保育料から減額。この年代の給食費無償化は23区で初めて。
対象は認可保育園のほかに小規模保育事業所や認定こども園、区保育室など108施設の3140人。本年度分の費用8700万円を区議会に提出する補正予算案に計上する。
小中学校の給食費の無償化は4億3000万円を充てる。19の小学校と10の中学校で1万2950人が対象。両事業の費用のうち計約3100万円は、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金で賄う。小中学校の来年度以降の無償化について武井雅昭区長は「区の財政負担も見ながら判断したい」と話す。
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