〈えほん〉「きつねの木」作・石川えりこ
長壁綾子 (2025年6月25日付 東京新聞朝刊)

(長壁綾子撮影)
「ねえねえ おそとに でたいよう」。こぎつねたちは巣の外を見つめ、そわそわ。「あの木のところまでね」とお母さん。
こぎつねたちは大きな木でヒヨドリとあいさつ。枝先の小さなつぼみがぷくんと開き、花が咲く。花びらが散ると、木にはどっさり赤い実がなる。甘くておいしくて食べごろ。
「木の実を食べるとどうなると思う?」。ヒヨドリの問いかけに、こぎつねたちは…。
季節の移ろい、こぎつねたちの成長を木を通して描く。めぐる命のつながりの物語。
1760円。講談社=電話03(5395)3534。
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