夏休み明け、学校がスタートするも悩ましい朝食… 保護者の負担が少ないおすすめレシピは?

子どもが好きなジャムを選んで塗るパンの朝食(上原正子さん提供)
自分で選んで、作れる献立を
「子どもが選んだり、作ったりできる朝食がいい」。愛知県栄養士会副会長の上原正子さん(73)は、子ども自身が好きなジャムを選んでパンに塗ったり、自分でのり巻きを作ったりできる献立を提案。「子ども自身が関わると、食べることに積極的になれる」
パンの場合は複数のジャムを用意。ブルーベリージャムは目の疲れを軽減する効果があるアントシアニンが、りんごジャムには腸内環境改善につながるとされるペクチンなどが入っている。パンは水分が少ないので、スープや牛乳、豆乳を添えるといい。
のり巻きは自分で巻いて作れる上、「のりは、体のエネルギーを作るときに必要なビタミンB群が多い」と栄養面からも推す。具材は、消化がいいひき割り納豆がおすすめ。苦手なら、サラダチキンやさけフレーク、鶏そぼろなど、子どもが食べられるものを用意する。
子どもには前日に「あした、何食べる?」と聞くといい。好きなメニューを用意しておくと、早起きの楽しみができる。「子どもたちの生活リズムを整えるために、朝食を一つの手だてにしてもらえれば」と話す。
◆選んで塗ってパン朝食

好きなジャムやバターを選んで塗るパン朝食
材料(子ども1人分)
〈パン〉
- 食パン1枚
- リンゴ・イチゴ・ブルーベリーなどのジャム
〈スープ〉
- ソーセージ2本、キャベツ20グラム
- ブロッコリー5グラム
- 和風だし汁100ミリリットル
〈ヨーグルト〉
- プレーンヨーグルト80グラム
- 冷凍のブルーベリー4~5粒
- メープルシロップ小さじ1/3
作り方
〈スープ〉
- ソーセージを斜めに切る
- キャベツを千切りにする
- 和風だし汁にソーセージ、キャベツを入れ、一煮立ちしたら火を止める
- ゆでたブロッコリーのつぼみの部分だけを切り落とし、スープに入れる
〈ヨーグルト〉
プレーンヨーグルトに、ブルーベリーを入れ、メープルシロップをかける
◆作って楽しむ のり巻き朝食

自分でつくれるのり巻き朝食(上原正子さん提供)
材料(子ども1人分)
〈のり巻き〉
- ごはん150グラム
- 焼きのり1枚
- キュウリ1/8本
- ひき割り納豆1/2パック
- スライスチーズ1枚
〈サラダ〉
- 冷凍枝豆の豆30グラム
- ツナ缶1/2缶
- コーン30グラム
- トマト1/2個
作り方
〈のり巻き〉
- ひき割り納豆はよくまぜておく
- のりは1/4に、キュウリはスティック状に切る
- のりにご飯をしき、納豆やキュウリを載せて巻く。スライスチーズはのりの上に1枚載せ、ご飯をしいて巻く
〈サラダ〉
- 枝豆は湯で戻し、コーンと合わせて器に盛り、ツナを載せる
- トマトをくし切りにし器に盛る
「パンだけ」は避けてチーズなどプラス

パンにチーズとミニトマトを添えた「出すだけ朝食」(雪印メグミルク提供)
雪印メグミルク(東京)が2025年に全国の3歳~小学校低学年の子どもを持つ母親800人を対象に実施した調査では、子どもの朝食が大変だと感じる時期を、夏休みを含む大型連休明けとしたのは66%。24年の同様の調査では、平日に朝食がパンだけの日が週2日以上あると答えたのは59%だった。
朝食の準備の手間を省き、栄養の偏りをなくそうと、同社は主食のパンに、タンパク質やカルシウムを含むチーズ、ビタミンがとれるミニトマトを加える「出すだけ朝食」を提案。子どもにもチーズの配膳などを担ってもらうことで、朝食を早く食べ始める効果も期待できる。
同社チーズグループの沖川哲也さん(36)は「忙しい中、(栄養バランスが)100点の食事は難しい。チーズなどを手軽にプラスしてほしい」と話す。
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